連続テレビ小説『エール』（ＮＨＫ）は４月１３日から１７日まで第３週「いばらの道」が放送され、窪田正孝（３１）演じる主人公の古山裕一と堀田真由（２２）演じる志津との恋模様が話題になった。

「ダンスホールで踊り子をしている志津に裕一が一目惚れ。裕一が働く川俣銀行の行員にも後押しされ、４月１７日放送回で裕一が志津に告白をしました。しかし、志津は、自分の正体が小学校時代に裕一をいじめていた同級生のとみだったと明かします。志津は裕福だった実家が潰れてしまい、今は踊り子をして稼いでいたのです。志津はダンスホールで裕一と再会した時に、自分のことを忘れている上に銀行で働いていると知って腹が立った。そこで、裕一の気を引いてからかってやろう、と画策。裕一は志津の思惑にまんまとハマってしまったのです」（テレビ誌記者）

　主人公を恋の罠に陥れるという堀田の演技はＳＮＳで話題となり、「志津さん演じてる女優さん、きれい」や「志津役の堀田真由ちゃんが可愛いし演技うますぎてやばいね」など多くの反響が寄せられた。また、堀田の出演後も「ちょっと志津ロス」や「志津はもう出ないのか？」と再登場を望む声が出ている。

「堀田は２０１４年に行われたアミューズの新人発掘オーディションでＷＯＷＯＷドラマ賞を受賞。２０１５年にデビューしました。朝ドラは２０１７年の『わろてんか』（ＮＨＫ）にも、葵わかな（２１）演じる主人公の藤岡てんの妹・りんの役で出演。２０２０年からは、女性ファッション誌『ｎｏｎ−ｎｏ』（集英社）の専属モデルに起用されています。また、３月まで放送されていた『恋はつづくよどこまでも』（ＴＢＳ系）にも上白石萌音（２２）が演じる佐倉の同期のナース・菅野海砂役を演じ、すでに話題作に引っ張りだこです」（芸能記者）

　堀田は２０１９年に放送された人気ドラマ『３年Ａ組−今から皆さんは、人質です−』（日本テレビ系）にも出演。名門水泳部の部長・熊沢花恋役を演じた。

「『エール』には堀田以外にも森七菜（１８）や望月歩（１９）ら『３年Ａ組』のメンバーが出演。今クールの民放ドラマにも『３年Ａ組』メンバーが出演しており、大活躍しているんです」（前同）

■『半沢直樹』や『美食探偵』といった話題作に

『３年Ａ組』でクラスの女子のリーダー的存在・諏訪唯月を演じた今田美桜（２３）は、ドラマ史上に残る大ヒットとなった『半沢直樹』（ＴＢＳ系）の続編に出演する。

「今田は１月３日に放送されたスペシャルドラマ『半沢直樹 スピンオフ企画 狙われた半沢直樹のパスワード』（ＴＢＳ系）で、ヒロイン浜村瞳役を演じ、同役で『半沢直樹』本編への出演も決まりました。今回は半沢の下で働く東京セントラル証券の新入社員として、半沢の新たな戦いをサポートする重要な役どころとなるようです。スピンオフでの今田の演技はネット上で“今田美桜さん、めっちゃかわええ〜”といったコメントや“今田美桜ちゃんが可愛かった〜演技も引き込まれた！！”との意見もありました」（前出の芸能記者）

『３年Ａ組』で柔道部所属の魚住華を演じた富田望生（２０）は４月１２日から放送が始まった『美食探偵 明智五郎』（日本テレビ系）で小芝風花（２３）演じる苺の親友・桃子役に起用されている。

「富田は確かな演技力で若手ながらも実力派女優として注目されています。『美食探偵』で富田が演じる桃子は２話から登場し、ＳＮＳ上で“桃子ちゃんの食べっぷりかわ”など早々に話題となっていました。また、富田の演技についても“富田さんの演技に魅了されてます”など称賛の声が寄せられています」（前出のテレビ誌記者）

■菅田将暉のプロフェッショナルな姿勢

　芸能プロ関係者は語る。

「『３年Ａ組』で主演の菅田将暉（２７）は、余命わずかな教師という役どころでした。そのため、役作りのために１０ｋｇほど減量。あまりにも痩せるスピードが速すぎて心配する声も出ていました。そのくらい徹底した役作りを行っていたのですが、菅田の役に懸ける情熱とプロフェッショナルな姿勢を若手出演者が目の当たりにして、刺激を受けたのではないでしょうか。それが放送終了後の出演者たちの活躍につながっているかもしれません」

『３年Ａ組』の脚本家・武藤将吾氏は２０１９年４月２８日付の『ＯＲＩＣＯＮ ＮＥＷＳ』のインタビュー記事で「生徒の皆さんは台本を読むまで誰がその回でフィーチャーされるか知らなかったと思います」と語った。また、生徒の演技について「お互いに切磋琢磨しながら演技でぶつかりあっていたんだと肌で感じました」とコメントしている。

「『３年Ａ組』の公式サイトのキャスト相関図を見る分かりますが、生徒１人１人に設定が与えられています。一部の生徒だけが目立つのではなく生徒役の多くにスポットが当たるようになっていました。それぞれに個性的な設定があり、ストーリーに欠かせない存在。生徒役の役者全員にチャンスがあったとも言えます。だからこそ、みんな気合いが入っていて、その経験がドラマ終了後も活きているのでしょう」（前同）

　また、『３年Ａ組』の生徒には、ジャニーズタレントがいなかった、というのことも興味深い。

「今までジャニーズタレントの人気に頼り過ぎていたのではないか、と感じていた日テレはキャストから意図的にジャニーズタレントを外したそうです。実験的な試みでしたが、結果は大成功。多くのドラマ関係者からは、『３年Ａ組』からドラマの作り方が変わった、との声も出ています。また、演技力を重視してキャストが選出されたので、俳優として活躍できる素質があったとも言えます」（同）

『３年Ａ組』の生徒たちは、さらなる輝きを見せてくれるはずだ！