天才テリー伊藤対談「麻丘めぐみ」(2)新御三家ファンに嫌がらせされたの (2/2ページ)
麻丘 当時は男の人としゃべってはいけないと言われていましたし、テレビのリハーサルの時にも黒いスーツを着たマネージャーやレコード会社の人が、常に廊下にバーっと並んでいるんですよ。その前を通ってトイレに行くだけでも、すごく怖かったですから。
テリー まだ10代の女の子だものなァ。
麻丘 だから新御三家の(西城)秀樹さんとか(野口)五郎さん、(郷)ひろみ君なんかとは、当時は「おはようございます」「お疲れさまでした」っていう挨拶だけでしたよ。
テリー じゃあ、当時好きだった人はいなかった?
麻丘 秀樹さんとは、当時よりも1回目の脳梗塞のあと、コンサートをずっと一緒にやっていたことがあって、その時にすごくしゃべるようになりました。還暦のお祝いで一緒に御飯を食べたり、何十年分の空白を埋めるぐらい話をして、すごくいい時間を過ごせて。
テリー 秀樹は本当にいいヤツだったね。
麻丘 うん、いい人すぎたという感じもしますね。3人の中で誰がタイプかって言われれば、やっぱり秀樹さんかな。
テリー アハハハ、なるほど。
麻丘 でもね、当時は私が3人ともつきあっているっていう噂があったんです。「あいつはとんでもない女だ」と、3人のファンたちからものすごいバッシングを受けたんですよ。髪の毛に2度もガムを付けられましたし。
テリー ええっ!
麻丘 TBSの前と伊丹空港で。特にTBSの時は生放送30分前の出来事だったので、ワーッと泣き出してしまって。結局、そこだけ髪をチョキンと切って。
テリー ひどい話だなァ、でも、それだけ当時のスターの人気がすごかったということだよね。
麻丘 いまだに女子高生を見たら「オッ」と思うぐらいのトラウマになってしまいましたね(苦笑)。