YouTuberも激怒する「お粗末すぎw」アベノマスク騒動

日刊大衆

YouTuberも激怒する「お粗末すぎw」アベノマスク騒動

 安倍晋三首相(65)渾身の対新型コロナウイルス政策だった“全世帯に2枚の布マスク配布”。
 しかし、決定直後から“サイズが小さすぎる”、“ガーゼで呼吸が苦しい”などなど、使い勝手の悪さから、“アベノマスク”は世間では酷評されてきたが、さらなる問題が発覚した。

「このマスク、不良品の報告が相次いでいるんですよ。髪の毛やゴミが混入していたり、ひどい例だとカビが生えたマスクもあったようです。

 4月22日の『毎日新聞』によると、18日の時点で厚生労働省に80市町村で1901件の、不良品に関する報告があった妊婦向け布マスクですが、21日の時点で7870枚のマスクが不良品だったことが公表されています。

 その後、全世帯対象の布マスクでも、配布前の検品で不良品が出ていることが、22日の『テレ朝news』で報じられています。

 国内の民間企業3社が請け負い、中国やベトナムなどの海外の工場で生産されたアベノマスクは、郵送費を含めて466億円を費やしたのですが、それでこの体たらく。

“カビマスクの写真”は出処が不明瞭で、マスクの縫い目が違うことなどからフェイクニュースの可能性も指摘されていますが、21日には“文科省経由で学校に届いたはずのマスクに細い毛が織り込まれていた”というツイートが写真付きで投稿されていたり、22日には“小さな茶色いしみが付着していた”というツイートがやはり写真付きで投稿されているなど、不良品が一定数で回っていることは間違いありません」(全国紙社会部記者)

 19日には北海道在住の個人がFacebookで、“北海道の某学校に支給されたマスクを検品したら、4分の1が異物混入の欠陥品だった”と、証拠写真を添えて怒りの声を投稿。これに対して“普通の会社なら、4分の1も不良品出してたらリコールもの”というコメントもありましたね。

 こうした初期不良のせいで“届いても怖くて使えない”という声も聞かれる。騒動を重く見た政府は、24日に“納入した2社が未配布分を回収する”と発表。“配布日程が予定より遅れるが、配布中止などの計画見直しは考えていない”としている。当初の予定は“5月中旬までに全国で配達完了”だったが、遅延は必至とみられる。

■YouTuberの創意工夫も無意味に 

 ”アベノマスク”に関しては、著名人からも批判の声は数多く上がっている。

「脳科学者の茂木健一郎(57)は、4月23日にYouTubeに『アベノマスクの不良品発覚で全量回収をどう考えるか?』という動画を投稿しています。”茂木と評論家・正論権太がトークする”という設定の1人芝居で意見を展開していく動画ですが、アベノマスク回収について、

”安倍総理の失点ではなく、日本がそういう国になってしまった”とフォローをしながらも、

”悲しいよ。先進工業国の日本が、各家庭にマスクを配ることすらできない。品質管理ができていない”

 と、管理の甘さに苦言を呈しています。

 また、24日のツイッターではデヴィ夫人(80)は、

”466億円かけたアベノマスクは90億円で伊藤忠、興和、マツオカコーポレーションに発注。汚れや不良品で未配布分は回収とはお笑いもの。国民が必死に生死をかけてコロナと戦っているのに、利権むさぼる政治家・行政の輩に罰下るべき。466億円無駄にするより空地に病院を建てたほうがまし!”

 と、ツイッターの文字数制限ギリギリの長文で、今回の失態について痛烈に非難しています」(WEBライター)

 回収騒動の前から、YouTuberはアベノマスクをどうにか活用しようと、いろいろな動画を投稿し、話題となっていた。

「アベノマスクは糸を抜いて広げると、横63×縦27センチメートルの、大きな1枚のガーゼになります。それを市販の薄い布と組み合わせて、しっかり使えるマスクにリメイクする動画が流行っています。

 たとえば、4月15日に『ファインズTAKEDA』(佐賀県のローカルスーパー)の公式YouTubeチャンネル『smattv』では、『(元祖)【アベノマスクを分解して何枚プリーツマスクがリメイクできるか!?】政府から配布されるマスクを使ったプリーツマスクの作り方を解説。』という動画で、“1枚のアベノマスクを、大人2人・子供1人分のプリーツマスク”にリメイクする方法を公開しています。“鼻の部分に使うワイヤーは、カラータイ(食料品の袋を縛るのに使う針金)で代用して、鼻回りも密閉できる”というテクニックを伝えているほか、インスタグラムでマスクの型紙を公開していて、“目から鱗”、“アベノマスクの有効活用”と、好評です。

 21日には、『日本ファッションオンライン大学JFOA』も、YouTubeでアベノマスクを立体マスクにリメイクする動画を投稿していますね」(前同)

 大人気YouTuberのヒカキン(31)も、アベノマスクに関する動画を投稿し、話題となっている。

「4月21日に『国からもらったマスク誕生日に開封レビューしてみたw【31歳】』という動画で、

“近所のコンビニとか、ちょっと移動する際に使いまわせるのはいい”、“大きくはないが、言うほど小さくはない”と、アベノマスクに好意的なコメントをしています。

 しかし、同時に、マスクは褒めているものの、“ちょっと変わった”当たり“みたいなのがある”、“正常であることを祈って”と、皮肉っていました。

 マスクが不良品だったら、怖くて前出のようにリメイクして使うこともできませんよね。ただ回収して丸く収まる話でもないと思います」(前出のWEBライター)

■スカイツリー建築費以上のお金が無駄になった!

 そもそも、全世帯に布マスクを配布する前に、マスクの流通が回復する可能性がある。

「“アベノマスク”にも携わっている興和株式会社の三輪社長は、“いまのペースでいくと、5、6月くらいまでには何とか(需要に)追いついてくる”と見通しを、3月26日の政府会議に出席した際に、記者に話しています。

 Amazonや楽天など、通販サイトでは、すでにマスク流通に復活の兆しが見え始めています。それ自体は素晴らしいことですが、つまりこのままだと巨額を投資した“アベノマスク”は“不要不急”となりますよね。これまで費やしてきた時間とお金が、すべて無駄になることになる」(前出の政治部記者)

 アベノマスクに費やした金額は、驚くべきことに東京スカイツリーの建設費450憶円を上回っている。それだけにSNSでは、“お粗末すぎw”、“血税がムダ金”、“現代のインパール作戦(第二次世界大戦で大失敗した作戦)”、“政府には一度アベノマスク配布を止める勇気を持って欲しい”と、非難が相次いでいる。

 めったに他人の悪口を言わないヒカキンですら皮肉を言うあたり、YouTuberたちもアベノマスクに不満を感じているのかもしれない……。

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