志村けん、ドラマ初出演NHK『エール』への思い…「3種の台本」秘話

日刊大衆

志村けん、ドラマ初出演NHK『エール』への思い…「3種の台本」秘話

 窪田正孝(31)主演のNHK連続テレビ小説エール』が好調だ。4月27日放送では21.3%と番組最高を記録している。

 5月1日の放送には、新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった志村けんさん(享年70)が初登場した。

 志村さんが演じているのは日本を代表する作曲家・小山田耕三。山田耕筰がモデルで、窪田演じる古山裕一の音楽人生に大きな影響を与える重要な役どころだ。

 志村さんが俳優として作品に出演するのは、高倉健さん(享年83)主演の映画『鉄道員(ぽっぽや)』(99年公開)以来で、テレビドラマ出演は今回が初めてだった。

 4月23日発売の『女性セブン』(小学館)では、志村さんがこれまで俳優としての活動をしてこなかった理由を伝えている。

 記事によると、これまでドラマのオファーは多数あったものの「コントと違って自分の間でできない、シナリオ通りにセリフを言えないし、人から演出されるのは苦手」という理由で断っていたという。

「しかし70歳を迎え、第2の芸能人生として俳優業にも力を入れて行こうと考えていたといいます。4月7日発売の『女性自身』(光文社)でも、親交のある女性に対して“これからは役者に力を入れていきたい。役者が夢”と語っていたと報じています」(芸能記者)

■NGを出すこともなかった

 2019年12月の初めての撮影時、志村さんの台本がボロボロで、主演の窪田のものより擦り切れていたと『女性セブン』では伝えている。

「撮影中、志村さんが台本を開くことは1度もなく、NGも出さなかったそうですから、ドラマへの情熱や意気込みは並々ならぬものがあったのではないでしょうか。

 志村さんは2006年からライフワークとも言える舞台『志村魂』を続けてきました。舞台は、ほとんどが志村さんのセリフで展開されます。

 志村さんはかつて、膨大なセリフを覚える秘訣として“必死で覚えているんだよ。俺だって最初は覚えるのが苦手だったよ。だから、常に台本は読むようにしているんだ。台本も『お風呂用』から『トイレ用』、『車内用』と場所に合わせて用意しているんだよ”と、どこにいるときも台本を見ることができるように3か所に台本を常備していたと話していました。

『エール』の撮影前も台本を本当に読み込んでいたのでしょうね。山田洋次監督による、志村さんの初主演映画『キネマの神様』が見られないのが残念でならないですよね……」(お笑いプロ関係者)

 5月1日の放送のラストに登場した志村さんは、コントで見せるコミカルさは微塵も感じさせない、落ち着いた渋い演技を披露してみせた。今後の『エール』で、志村さんがどんな演技を見せてくれるのか、楽しみでならない。

「志村けん、ドラマ初出演NHK『エール』への思い…「3種の台本」秘話」のページです。デイリーニュースオンラインは、窪田正孝志村けん高倉健エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る