新型コロナウイルスを巡るラジオ番組での発言が大炎上しているナインティナインの岡村隆史（４９）。３０日深夜放送の同番組内で「理解や想像力に欠ける発言をしてしまいました」と生謝罪したが、ＳＮＳ上には相変わらず賛否の声が渦巻いている。

　事の発端は、岡村がパーソナリティを務める４月２３日深夜放送の『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』（ニッポン放送）。岡村は、新型コロナウイルスの影響で「風俗に行けない」と悩むリスナーの質問に答える形で「コロナが終息したら絶対おもしろいことがある」「コロナ明けたら、なかなかのかわいい人が短期間ですけれども、美人さんがお嬢（風俗孃）やります。これ、なんでかって言うと、短時間でお金をやっぱり稼がないと苦しいですから…」などと持論を展開。この発言が“女性蔑視”と捉えられ、ネットを中心に猛バッシングを受けることになった。

　岡村は現在、ＮＨＫの大人気番組『チコちゃんに叱られる！』や日本テレビ系の長寿番組『ぐるぐるナインティナイン』など、多数のレギュラー番組を抱える言わずと知れた“売れっ子”。老若男女を問わず好感度が高いだけに、今回の発言は想像以上に波紋を広げてしまったようだ。

「テレビと違って、リスナーとの距離が近いラジオはやや特殊な媒体です。特に長年続く『オールナイトニッポン』はラジオ好きには定番の番組で、各曜日パーソナリティと“ネタ職人”たちとのやりとりが魅力。当然ＭＣがおもしろくなければ聴取率や評価は下がるわけですから、頭の回転と瞬発力が試されます。中でも岡村さんは、１９９４年から２５年間にわたってパーソナリティを務めてきた最長記録保持者。ベテラン中のベテランですが、そんな彼でさえ、わずかな気のゆるみが致命傷になるということでしょうね。そして今はネットニュースがある。ラジオでの失言も一瞬で広がります」（ラジオ構成作家）

　思い起こせば、ラジオでうっかり失言してしまったのは岡村だけではない。

■倖田來未にあ～ちゃんも！「デリカシーがない」「不謹慎」

　２００８年、歌姫・倖田來未（３７）の「羊水腐る」発言もまた『オールナイトニッポン』から飛び出したものだ。当時“エロかっこいい”ブームを巻き起こしていた２５歳の倖田が同番組に一夜限りのパーソナリティとして出演した際、「３５（歳）ぐらいまわると、お母さんの羊水が腐ってくるんですね」と発言。「デリカシーがない」などと猛烈な批判を浴び、ＣＭやプロモーション活動を自粛する事態となった。

　また、今や世界をまたにかける３人組テクノポップユニット・Ｐｅｒｆｕｍｅのメンバーも過去にやらかしている。人気急上昇中だった２００８年、Ｊ－ＷＡＶＥ『ＯＨ！ ＭＹ ＲＡＤＩＯ』に木村カエラ（３５）の代役として出演した際、“あ～ちゃん”こと西脇綾香（３１）が「（この状況は）ものすごくおいしい」と発言。カエラの遅刻原因が新幹線の人身事故であったため、不謹慎だと非難の声が上がった。

　最近では、人気声優・石川界人（２６）の“ラジオ不適切発言”を巡る降板騒動が話題になった。今年１月、出演したラジオ番組内で「糖質制限中で日本酒が飲めない」といった趣旨の発言をした石川。一見何ら問題がないように思えるが、実は当時、石川は実在の酒造銘柄をキャラクター化したプロジェクト『神酒ノ尊―ミキノミコト―』の越乃寒梅役を担当しており、この発言が企画趣旨に合わないとして主催者サイドが降板を発表した。

「ラジオブースには少数のスタッフ、いわば“身内”しかいない状況で、ともすれば気が緩みがちな環境であることは確かです。また、リスナーを楽しませようというエンタメ精神がアダとなってしまうこともよくあります。『オールナイトニッポン０(ＺＥＲＯ)』のパーソナリティを１年間務めたＫｉｎｇ　Ｇｎｕの井口理がこの３月で番組を卒業しましたが、卒業発表の際に“おもしろくしなきゃ、みたいな強迫観念に駆られてる時もあった”“ポンと出た言葉が誰かを傷つけるんじゃないかとか、そういうのがしんどかった”と精神的な疲弊を語っていました。ラジオはそれほどさじ加減が難しいということなんでしょうね」（前出のラジオ構成作家）

　とっさに出てしまった一言が、思わぬボタンの掛け違いを生む――発言はくれぐれも慎重に！