田中みな実ブッ飛びドラマ『M』で開眼!美味しすぎる「悪女の道」
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フリーアナウンサーの田中みな実(33)が、ドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)で主役を食う怪演を見せ、大いに話題となっている。
「『M』は平成の歌姫・浜崎あゆみ(41)の半生を題材にした同タイトルの小説が原作のドラマで、“アユ(安斉かれん)”とプロデューサーのマサ(三浦翔平)の恋愛も、見どころの1つ。そこでなにかと障害となるのが、マサの秘書で眼帯の女・姫野礼香(田中)なんですが、この田中の演技が振り切っていて、すさまじいんですよ」(テレビ雑誌記者)
礼香は右目に眼帯をした謎多き女性。既婚者のマサに長年恋焦がれていて、マサの離婚を待ち望むストーカーじみた危険人物。マサが関心を持っているアユが気に食わず、常軌を逸した嫌がらせを繰り返す“悪女”キャラである。
「登場のたびに“怖い“と評判になっていましたが、最新の第3話(5月2日放送)ではさらにエスカレート。くわっと目を見開きつつも、眼球が泳いでいる“狂気”としか言いようのない顔芸を披露。さらに、アユを“泥棒の手をしている”と罵倒し、
“そんなこと(マサを略奪)したら私、許さなーーーい!”と叫び、アユのみならず視聴者をドン引きさせています。ちなみに、測定したら“なーーーい”部分は6秒間も叫び続けていました。まさに“怪演”ですね」(前同)
SNSでは“怖い怖い怖い”“もはやホラー映画”“目の動きがザクみたい”と田中に恐怖する声が相次ぎ、主演の安斉以上に話題をさらっている。
「田中は女優業を始めて以降、2019年の『奪い合い、夏』(ABEMA)や、今年4月6日の『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)などで、立て続けに“悪女”を好演し、好評です。当時から振り切った演技は評判でしたが、今回の『M』でさらに一皮むけた感じがしますね。
この“悪女が似合う女優”、田中が大女優としてブレイクするきっかけとなるかもしれません」(前同)
■悪女は人気の起爆剤
視聴者からは憎しみを集めて損な役回り、と思われがちな悪女だが、実は女優にとって非常に美味しいポジションだという。
「“略奪愛や執拗な嫌がらせ”を繰り返すにしても、主役を食うほどの演技は視聴者から注目されます。
それに加えて、“悪女”は同性から見て非常に魅力的な存在です。『M』のように”執念深く、ある種悲劇的に一途な悪女”や、『ルパン三世』の峰不二子のように”男を手玉に取るカッコいい悪女”。『スカッとジャパン』で田中が演じたような、“巧みに裏表を使い分ける悪女”など、男を上回るという強いイメージが女性にとってウケるんですよ」(制作会社関係者)
実際に、“悪女役”で評価されて頭角を現した女優は数知れない。
「最近だと、菜々緒(31)が好例ですよね。2014年の『ファースト・クラス』(フジテレビ系)で“内心が常に罵詈雑言まみれの悪女・レミ絵”が大好評で、その後も『スカッとジャパン』などで何度も悪女を演じています。最近では“態度はキツいが面倒見のいいクールな女”という役どころも増え、キャラの幅も広がっている。
また、『ドクターX』(テレビ朝日系)を筆頭に“一匹狼のカッコいい女性”役に定評のある米倉涼子(44)も、2004年のドラマ『松本清張 黒革の手帖』(テレビ朝日系)の悪女が、大きな転換点でした。“巨額の横領をはたらいて銀座のクラブのママの地位を手にした悪女”を演じたのですが、これが大好評で、その後も松本清張ドラマに“悪女”として欠かせない存在になりました」(テレビ局関係者)
そのほかにも、2004年の昼ドラ『牡丹と薔薇』(フジテレビ系)での“役立たずのブタ”発言や“牛革財布のステーキ”などでお茶の間に強烈な印象を与えた小沢真珠(43)など、“悪女”が人気の起爆剤となるパターンは多い。
■田中は令和の片平になる!?
田中の演技から、大女優・片平なぎさ(60)を思い浮かべる視聴者の声が多く寄せられている。
「SNSでは『M』の田中を、
“『スチュワーデス物語』(TBS系)出演時の片平なぎさ(当時25歳)みたい”
と評する声が実に多い。いまや推理ドラマの女王の片平ですが、当時は“ピアニスト志望だったが両手を失ったことで心が荒み、婚約者を束縛する悪役令嬢”でした。特に “手袋を口で外して義手を見せつける”というシーンが非常に有名ですね」(前出のテレビ雑誌記者)
SNSでは『M』には『スチュワーデス物語』へのオマージュが随所にある、という声も見受けられる。
「『M』の3話で、“眼帯”を外して“私の目はあの人に奪われた”とアユを脅すシーンがありますが、この場面が片平の“手袋外し”と非常に似ている。片平にも義手を引き合いに出して、何度も”貴方のせいピアノを奪われた”と脅迫するシーンがありますからね。ほかにも、狂気に満ちた主人公への嫌がらせや男への執着心など、共通点が多く見受けられる。
“あざとさ”で売っている田中ですが、こうした話題になることを視野に入れて演技をしているとしたら、かなり計算高いですよね。悪女女優として、今後さらに大成するのではないでしょうか」(前同)
コロナ禍の影響で第4話は放送延期となってしまったが、『M』公式サイトでは、
“礼香の愛が常軌を逸した暴走を始める”とあらすじで紹介されている。今後もますます、“悪女・田中みな実”の演技が楽しめそうだーー。