新型肺炎“治療現場”の壮絶「人工心肺はフル稼働」「患者1人に4人体制で」 (2/2ページ)
眠る前も仕事中も家族といる時も、死の恐怖が離れない‥‥」
コロナ重症患者を抱える病院の集中治療室に勤務する医師もまた、こう声をしぼり出す。
「人工心肺、人工肺はもはやフル稼働に近づきつつあります」
病院には人工呼吸器と人工心肺、人工肺を必要とする重体患者ばかりで、呼吸困難を訴える新たな患者を受け入れられない。その結果、埼玉県では自宅待機を余儀なくされた新型肺炎の50代男性が、自宅で急死。ようやく病院のベッドが空き、遺体が発見されたその日に入院する予定だった。
新型コロナの流行後、ウイルス治療薬「アビガン」の他に注目されているのが、人工肺(エクモ)だ。これは医療ドラマで見るような、気管挿管されたチューブを人工呼吸器につなぐ治療とはわけが違う。
患者の双方の鼻の穴には何本もの管が通され、両腕に点滴、そしてモニターが全身につけられる。さらに人工肺につないだ太い管を首の根本から心臓に刺した光景は、気の弱い人が見たら卒倒するほど壮絶だ。
「患者が長期装着に耐えられないうえに、管理が非常に難しい。人工心肺、人工肺を装着している重症患者の治療には最低でも医師1人、技師1〜2人、看護師2人がつきっきりになります。そんな患者が病棟に1人ならば交代してフォローできますが、今、全国の大病院の集中治療室にいるのは人工呼吸器や人工肺をつけた重体患者。集中治療室にもう空きはありません」
米カリフォルニア州の民間研究所によれば、日本の新型ウイルスの遺伝子を解析すると、中国・武漢由来のウイルスだけでなく、イタリアやスペインで猛威を振るうヨーロッパ由来のものが混在するという。そして感染爆発、死と絶叫が渦巻く日本の医療は、崩壊カウントダウンに入っている。
一都三県が打ち出した合同キャンペーンでは5月6日までの12日間を「いのちを守るSTAY HOME週間」と位置づけた。5月7日以降も、自らの命を守る行動を心がけてほしい。