幸福感や充実感を持ちにくい 自己肯定感が低い人の特徴 (2/3ページ)
――自己肯定感が低く、何事にも自信を持てない人が職場にいたら、同僚としてどう接していけばいいのでしょうか。
王丸:根本的には本人の問題なので、どこまでやるかという問題がありますよね。周りの人に何ができるかというと、じっくり話を聞いてあげるくらいしかないのではないかと思います。
ただ、その時にはぜひ「アクティブ・リスニング」をしてみてください。相手の話をしっかりと聞く姿勢を持って、相手が「Aだと思っている」と話していたら「あなたはAだと思っているんだね」と共感してあげる。そうすることで、相手は「この人は自分のことを理解してくれた」と考えます。これだけでも相手は「自分の言っていることは、他の人の理解を得られる価値のあることなんだ」と感じられて、気持ちの面で少し上向くんです。
――自己肯定感の低さや、それに由来する日常生活の問題を解決するために、本書では「フェアシンキング」という考え方が示されています。これはどういう考え方なのでしょうか。
王丸:「フェアシンキング」とは私が作った言葉で、欧米の心理学のフィールドで一番使われている療法(認知行動療法CBT)を簡素化したセルフエクササイズを指します。
私たちは誰しもが、自分の中の固定観念を通して物事を見ていて、たとえば乗らなければいけない電車に乗り遅れてしまった時、人によってはこの世の終わりのように感じて落ち込んだり、逆に「次の電車でいいか」とさして気にしなかったりします。
同じ出来事に遭遇しても、人によって解釈が違うわけで、その違いをもたらしているのが固定観念で、後者の「次の電車でいいか」と思える人の方がストレス耐性は高いと言えます。
自己肯定感が低い人ほど、同じ出来事を見てもネガティブな方向に考えやすいので、それを少しずつ「次の電車でいいか」という方向に考えられるように、もっといえば自分の気持ちが安定して、自分のことを自分で引っぱり上げられるように、物事の見方を変えていきましょう、というエクササイズですね。
――それは自分でできることなのでしょうか。