カクヨムから生まれたデビュー作「魔法で人は殺せない」は今後どうなるか (2/3ページ)
――「魔法で人は殺せない」のシリーズはまだ連載が続いているんですよね。
蒲生:そうですね。十九話まで出ていて、今二十話を書いているところです。
――今後の展開も気になるところです。
蒲生:元々かなり血なまぐさい話なのですが、カクヨムに連載する過程で読者の方からいただいたコメントを見るとあまり女性に評判が良くなくてですね、ちょっと穏やかにしようかなと思って、バランスを考えて書いています。
「魔法で人は殺せない」というこの本の表題作は相当に血なまぐさいのですが、第二話の「灰は灰に、猫はメイドに」はそんなに凄惨な場面がない話、第三話ではメイドのリリィのほんわかした話になっています。そうやって三つのサイクルを回している感じですね。だから3の倍数の話はリリィの話なんです(笑)。
――他の作品を書いてみたいという気持ちがあったりもするのでしょうか。
蒲生:今は「魔法で人は殺せない」一本なんですけど、元々サイバーパンクのファンだったので、このジャンルの作品もいずれは発表したいなと思っています。
――今回の作品が初めての書籍化ですが、小説執筆にかなりブランクがあったともお聞きしました。執筆を再開されたきっかけは何でしたか?
蒲生:社会人になって初めて勤めたのが激務で知られる会社だったんです。とにかく忙しかったですし、途中5年間は海外駐在していたりもして、なかなか書く時間が取れなかったのですが、転職して少し時間ができたので、昔書いていた小説のデータを引っぱり出して、それをもう一度書き直してみたのがきっかけでしたね。
――ブランクがあってもまた書こうと思えるのは、小説への強い気持ちがあったからだと思います。これまでどんな小説に影響を受けてこられたのでしょうか。
蒲生:アクションものが好きだったんですよね。名前を出すならA .J .クイネルの『燃える男』がある「元傭兵クリーシィ・シリーズ」は、かなり重い小説なんですけどよく読みました。