岡村隆史を救った!?「ナイナイは矢部」評価確定「愛憎30年史」

日刊大衆

岡村隆史を救った!?「ナイナイは矢部」評価確定「愛憎30年史」

 5月14日、お笑いコンビナインティナイン岡村隆史(49)と矢部浩之(48)の『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)が、実に5年ぶりに復活することが発表された。

 この日は、『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(以下『ANN』と表記)の放送日。最初から矢部が同席した状態で番組がスタートしたが、すぐに「きょう相方に来てもらったのは大事なワケがありまして」と、岡村が発言。

 岡村が4月23日に、同番組内で新型コロナウイルスによる女性の貧困化について、不適切な発言をして、大騒動の渦中にあることはご存じのとおり。

 まず、岡村はラジオスタッフや『ANN』放送作家の小西氏と何度も話し合いを重ね、「ピンチを切り抜けるには矢部しかいない」と提案されたことや、岡村も「今の時代のラジオに変えていくにはそれしかない」と結論に至ったことを説明。そして、自分で矢部に出演依頼の電話し、矢部が「ええよ」と許諾してくれたことを明かした。

 そして、「きょうから、あらためて2人で再スタートさせていただくことになりました」と、ナイナイ2人での『ANN』復活を宣言。番組開始早々の予想外の告知に、リスナーからは”やべっちおかえりなさい!”と祝福の声が相次いだ。

「94年4月当時、『ANN』はナインティナインがコンビで出演していたました。10年に岡村が5か月間病気で休養し、一時期は矢部が1人で切り盛りしていましたが、その後岡村は復帰し、コンビとして14年まで放送を続けていた。

 ところが、14年8月末に、矢部が突然の降板を発表したんです。降板理由について矢部は、岡村が復帰するまで頑張った結果、”(復帰して)一段落というか役目を終えてしまった気持ちになった””4年近くですよね。その感じ。いつか戻ると思ってたんですけど(戻らなかった)”と、当時の『ANN』で打ち明けています。そして、9月いっぱいで矢部は降板。14年10月から、岡村単独の番組として現在まで続いてきました。しかし、今年4月23日の岡村の不適切な発言で、大問題になってしまったんですよ」(女性誌記者)

 番組で岡村は「コロナが終息したら絶対面白いことあるんですよ。美人さんがお嬢(風俗嬢)やります。短時間でお金を稼がないと苦しいですから」と発言。これについて「女性蔑視だ」「性的搾取を期待している」と、批判が殺到してしまい、岡村は窮地に立たされた。

「ここで動いたのが、相方の矢部でした。4月30日、5月7日と2週連続で『ANN』に生出演し、岡村に“公開説教”したんです。岡村を下手にフォローせず、情け容赦なく“逃げ癖がある”“女性を敵として見てる”“困ったら風俗ネタに逃げる”と、徹底的に非難。これを受けて、当初は非難囂々だったリスナーも、“岡村は反省してやり直してほしい”というムードが出てきたんです」(前同)

“公開説教”は、芸能界からも多くの反響があり、明石家さんま(64)は5月2日の『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)で「あれはプロとして言葉のチョイスのミス。今回は怒らなきゃ仕方ない」と、矢部に理解を示していた。

■岡村思いな矢部

「ダウンタウンの松本人志(56)は、10日の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で“イエローカード以上、レッドカード未満ぐらい”“許したってくれへんか“と、岡村をフォローしていました。

 おぎやはぎ矢作兼(48)も、矢部の説教が“正論だけど長すぎる”と苦言を呈していましたが、今回のコンビ復帰については、14日の『おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)で“コンビが一緒になるっていいよね”“岡村さんに矢部さんが今一番必要かもしれない。支えてくれているんだな”と、喜ぶ姿を見せています。矢部のおかげで事態は収束に向かうのではないでしょうか」(ラジオ局関係者)

 長らく、コンビ間の不仲もウワサされていたナイナイ。実際、公開説教時に矢部は「ナインティナインはコンビとしてはあまりいい感じじゃない」とコメントしていた。

「しかし、そこで矢部は相方の岡村を見捨てなかった。4月30日の放送時に、矢部は“最初に俺から(芸能界に)誘ったのはデカい”と、自分が芸能界に誘ったことに深い責任を感じていると発言しています。岡村が過去に『パッカーン』と長期休養したことにも触れ、“病気したり、今回の騒動も、(俺が誘わなければ)ないねん”と、ずっと岡村を思い続けていたことが分かります」(前同)

■『めちゃイケ』で矢部は責任感の強さを高く評価されていた

 18年3月末に終了したナイナイがメインの人気番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)に、制作当時(96年)から携わっていたチーフゼネラルプロデューサー片岡飛鳥氏は、19年の『文春オンライン』でのインタビューで、矢部を高く評価していた。

めちゃイケ』最終回で、出演者がそれぞれスピーチをした際、他の出演者が号泣する中、矢部は泣かなかった。これについて片岡氏はこう話している。

「矢部のスゴさって、あらゆる場面で泣かないこと。それはきっとみんなが助けられてきましたね。22年間を通じて矢部が泣いたら終わりって状況は何回もあったんですけど、泣かなかった。山本が帰ってきたときも、普段は絶対に泣かない大久保だって雛形だって泣いていた。けれど、矢部はどんなときでも、最終回でも、泣かない。見たことがない」

「司会者は泣いちゃダメという……それはたとえばさんまさんも同じだと思いますけど、決してあの人が血も涙も無いんじゃなくて、「泣いたら仕事にならない」というのが、お笑いの司会者にとっての初期設定なんじゃないですかね。仕切っているのに泣いていられないですから」

 と、矢部が『めちゃイケ』を支えていたことや、その責任感の強さを高く評価している。

「岡村が国民的人気の『チコちゃんに叱られる!』(NHK)を筆頭に5本のレギュラー番組を持ち、今年のNHK大河ドラマ麒麟がくる』で脚光を浴びる一方で、矢部は深い時間帯で2本のレギュラー。しかも、冠番組の『やべっちFC』(テレビ朝日系)は打ち切り疑惑も出ていて、コンビ間で格差が出ていました。“公開説教”の際も、矢部は“俺は自分のことおもろいと思ったことない“と自虐しています」(専門誌記者)

 しかし、相方・岡村の窮地を救ったのは矢部だった。14日の放送で矢部は、

「ホンマに緊急事態やったから。『岡村隆史のANN』が終わるか、『ナインティナインのANN』をやるか2択しかないと思った」

 とコメントしている。コンビ結成から30年。矢部の凄みが表れた今回の騒動を乗り越えて、ナインティナインは先に進めるのかーー?

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