木村拓哉、コロナ自粛の今こそ見たい“暗黒キムタク”映画『検察側の罪人』 (2/2ページ)

日刊大衆

二宮のとがった個性は、過去の事件への復讐心のため、どんどん脱線していくボロボロのキムタクとの対比があってこそ、より輝いて見えた気がする。

『マスカレードホテル』は王道のカッコ良さを放ちつつ、年齢相応のオーラで、大勢出演するスターたちの軸にしっかりとなっていることが分かる秀作。関西のトークバラエティ『怪傑えみちゃんねる』(関西テレビ系)の最近の放送回で、上沼恵美子が「『マスカレード・ホテル』を見た。やっぱり私、キムタクが好きだわ」と話しており、なるほど、と思った。

 正直、私は96年の『ロングバケーション』(フジテレビ系)を代表とする、平成のキムタクの大ヒットドラマにほぼ興味が湧かなかった。どこを切ってもカッコ良い演技が、照れくさくて苦手だったのだ。このまま私のドラマ視聴人生は、“キムタクスルー”で進んでいくのだろうぐらい思っていた。

■今だからこそ木村拓哉を再確認する

 しかし、20年1月に放送された『教場』(フジテレビ系)で、気持ちは変わった。非情冷酷なキムタクは素晴らしく、その印象があって今回の自粛期間に2作品を見たのだが、素直に良かった。特に『検察側の罪人』は、Amazonプライムビデオでの評価が星2.5とやや厳しめだが、暗いキムタクに惹かれる私にはたまらなかった。

 4月から開始予定だった『BG〜身辺警護人〜』(テレビ朝日系)が延期になっているのが残念だが、現在放送されている特別編をはじめ、彼の過去作品を振り返りつつ、放送の日を待ちたい。(田中稲)

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