恋人ができない...。運命の彼氏と出会うには「心の器」を広げるべし! (2/2ページ)
対して、悪いことをしてこなかった人、というか、正しいことだけをやってきた人はなぜか、不合理なこと(つまり奇跡性や偶然性)に素直に感謝できないんですよね。同様に、いつも彼氏を切らせたことなく、恋愛を楽しんでいる人は、ちょっと悪いことをしてきた人だし、いつも彼氏がいないと嘆いている人は、悪いことをしてこなかった人です。
■■相手に思いやりをもって悪いことをする、ということ不思議なことに、理屈で「悪いことをしたことのない人は豊かな恋ができない」とは説明しにくいんですよね。でも、少しばかり道徳や倫理観から外れたことをすることによって、他者の気持ちが理解できるようになるから、という理由は言えるように思います。少しばかり悪いことをしないと、人は他者の気持ちを理解する器を持てないから、という言い方もできるんですよね。
「悪いこと」をするポイントとは、相手に思いやりをもって悪いことをする、ということです。たとえば彼氏に内緒で浮気をする場合、彼氏に対する罪悪感をたっぷり持った上で浮気をすることです。罪悪感なしに快楽のおもむくまま浮気をしても、なんの勉強にならないから。心の器が広がらないから。
ちょっと悪いことをしてみんなオトナになりました。昔はちょっと悪いことをすることを許してくれる社会の隙間がありました。そういう隙間で、多くの人は「やっていいこと」と「やってはいけないこと」を学びました。「なにが真に悪いこと」で「なにが許される悪か」を学びました。そうやって他者の気持ちを知って、豊かな人生を築いたり、豊かな恋を育んだりしてきたのです。
今の若い女子に足りないのは、ちょっと悪いことをして「何が本当に悪いことなのか」を知ることです。身をもってそれを感じたことがないから、他者の気持ちが本当には理解できないのです。他者の気持ちがわからないというのは、すなわち自分で自分の気持ちがわからないことを意味します。自分がどんな気持ちで生きているのかがわからなければ、そもそも生や愛の奇跡性や偶然性を愛でることができない――つまり、いつも「彼氏ほしい」と、小さくため息をつくしかないのです。ちょっと悪いことをやってみよう!
(ひとみしょう/作家)
『今夜はちょっと、恋の話をしよう』(ハウコレ編集部)