「可能性は大城」原監督の“正捕手発言”に秘められた「総動員野球」 (2/2ページ)
クローザー不在のリリーフ陣にしても、中川皓太をいったん定着させたが、最終的にはシーズン途中で獲得したデラロサを使っていた。
「今回、あえて大城の名前を出したのは期待の表れでしょう。でも、昨季の采配を見ていると、レギュラーは坂本、丸、岡本、新加入のパーラだけ。あとは選手の状態を見てスタメンを決めるのでは?」(球界関係者)
大城が捕手兼一塁手なのは、選手全員が知っている。捕手と一塁手の両ポジションにつく他の選手に改めて喝を入れ、「若手にもチャンスはある」と訴えたかったのかもしれない。選手起用の試行錯誤が続けば、それは総動員で戦うという意味にもなる。チーム内競争を煽ることで開幕戦に向け、緊張感を高める効果を期待しているのだろう。
(スポーツライター・飯山満)