キリストは日本で死んだ?青森県新郷村にあるキリストの墓

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キリストは日本で死んだ?青森県新郷村にあるキリストの墓
キリストは日本で死んだ?青森県新郷村にあるキリストの墓

image by:thor hestnes / wikimedia commons

 イエス・キリストを埋葬したとされる墓の場所はエルサレルをはじめ諸説存在するが、日本にもあったという説もある。場所は青森県三戸郡新郷村戸来(へらい)村。

 1935年(昭和10年)8月初め、この地に訪れた竹内巨麿なる怪人物が長方形の盛り土をみて立ち止まり、神代文字で記された古文献「竹内文書」で調べた結果、これはキリストの墓であると主張し、そこに統来訪神と書いた目標と前の野月の二ツ塚に「十来塚」と書くよう村長に話したという。


ソース:Jesus Tomb in Shingo, Japan | Oddity Central - Collecting Oddities

 竹内巨麿は竹内文書に、「イスキリス・クリスマス。福の神。八戸太郎天空神。五色人へ遣わし文」にはじまる記述や「イスキリス・クリスマス」の遺言があるとし、イスキリス・クリスマスはゴルゴダの丘で処刑されず、弟のイスキリを身代わりにして日本に渡来して死に、その墓が「十来塚」であると主張した。このイスキリス・クリスマスがイエス・キリストであり「十来塚」が「イエス・キリストの墓」であるという。(wikipedia

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青森県新郷村にあるキリストの墓image by:wikimedia commons


 この後「古代史書研究会」が来村、戸来村の村名はヘブライに由来するとし、また日本において「桔梗紋」と言われるこの村の旧家に伝わる家紋は五角の形であり、ユダヤのシンボル六芒星である「ダビデの星」と酷似していることから、イスラエルの失われた十氏族やイエスとの関わりを指摘する説まであがった。

 尚 現在でも戸来小学校の校章はダビデの星と同じ形の籠目である。

 ちなみに古文書「竹内文書」は一般には研究家らから「偽書」判定を受けており、信憑性は薄いが、今では村おこし的な意味で観光客を呼び入れており、毎年キリスト祭が行われている。



 東京大学の余郷嘉明助教授による世界34カ国にわたるヒトポリオーマウイルス分布調査によれば、コーカソイドに見られるEUタイプウィルスが秋田県で見つかっている。

 これはコーカソイドの集団が秋田周辺にやってきた可能性を示すものである。ヘブライ人もコーカソイドであることから、これら遺伝情報調査結果は日ユ同祖論の傍証となっている。

 ただし、全くの奇説であり、大多数の日本人はおろか、外国では全く認められておらず。また、その根拠としているものも、学術的な論拠に欠けるものだそうだ。

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 そもそもキリストなる人物は実在していたのか?果たしてそれは人間だったのか?また、キリスト教の観点から見れば、その肉体は天に上げられたので墓自体は存在しないはずなのだが、その辺のディープなところはキリストを信じる人たちに任せることにして、日本では古来から「神道」という、大和民族の伝統的な民俗信仰・自然信仰があった。

 外来から様々な宗教が入りこんでも、それを日本独自の土着文化にうまく融合させ、新しい信仰のひとつとして受け入れてきた。故にこの地でも、ここになんらかの神の魂が宿っていると信じることで救われている人もいるという事実だけは抑えておきたいんだ。何かを敬い感謝をする気持ちは尊いもの。自分以外の何かを思いやる心は人が人であるために必要なことだよね。 

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