報告が簡潔すぎ?「テラハ」打ち切り決定も制作サイドに不満の声が続々!

アサ芸プラス

報告が簡潔すぎ?「テラハ」打ち切り決定も制作サイドに不満の声が続々!

 5月23日に22歳という若さで亡くなった女子プロレスラー・木村花さんが出演していた恋愛リアリティー番組「テラスハウス」の制作中止が27日、フジテレビのテラスハウス公式サイトとツイッター、制作会社「イースト・エンタテインメント」の公式サイトで発表された。

 公式ツイッターでは〈この度、番組に出演されていた、木村花さんがご逝去された事について、改めてお悔やみ申し上げます。またご遺族の方々にも深く哀悼の意を表します。〉と、木村さんの訃報に哀悼の言葉を述べ、続けて《尚「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」に関しましては、制作を中止する事を決定致しました。この度のことを重く受け止め、今後も真摯に対応して参りたいと考えております。》と、現在放送中のシリーズの打ち切りを報告している。

 簡潔すぎるともいえるSNSでの報告にネットでは「人の命が失われてるのにたったこれだけ?」「問題を軽く見過ぎてるのでは?」「大切なのは番組の問題点を解明することでは?何の説明もなし?」といった意見が上がっている。

 このニュースに社会学者の古市憲寿氏は28日、出演した「とくダネ!」(フジテレビ系)で、「熱心ではないが、番組は見ていた」と前置きしつつ、「周りでも花さんのファンが多くて、たまたまその回だけ見た人と、ずっと見ていた人でだいぶ温度感が違うなとは思いました」と、SNSで誹謗中傷が殺到した放送回についてコメントし、リアリティー番組は「編集後のものを見て、この子はこういう子なんだと判断してしまう。見ているほうにもリテラシーが必要だなと思う」と持論を述べた。

 台本や演出があったのかなかったのか、番組についてはこれまでも問題点を指摘されてきたが、古市氏は「本当にありのままだったのか。スタッフからの誘導、リテイクのようなものがあったんじゃないかというのが議論になっている」とし、「リアリティーショーの今後の在り方を問われている中で、テラスハウス側の謝罪、説明文はちょっと足りない。ちゃんともっと調査することは必要」と指摘した。

「ネットでの多くの反応や、古市さんが解説している通り、恋愛リアリティー番組の問題点、台本や演出のあるなしは別として、出演者の人となりを視聴者に誤解させるような編集上の問題点があったのではないか、ということが検証されておらず、謝罪コメントでもその点は具体的に説明していません。制作側には、なぜSNS上で異常といえるほどの誹謗中傷が起きるようになってしまったのか、番組打ち切りを決めた理由や再発防止についてどう考えているかをきちんと話す責任があると思います」(テレビ誌ライター)

 そんな中、一部制作関係者は「あくまで決まったのは、今回のシリーズの終了です」と、テラスハウスの番組自体はある程度の期間をおいて継続する可能性も口にしている。

「ネットフリックスを通して全世界に配信されている人気シリーズなので、制作側としてはこのまま打ち切りにしたくないという思いがあるのかも知れませんね。しかし、ひとりの命が失われ、番組企画には重大な問題点が内在していることは明らかです。問題点の検証、そして再発防止策の提示。これらがなされないうちに番組の復活を考えるのはさすがに早すぎますよ」(前出・テレビ誌ライター)

 まずは制作側の記者会見を開き、さまざまな問題点の説明をしていただきたいものだ。

(石見剣)

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