木村花さん逝去1週間、出演者が語った「テラハとあいのりの違い」

日刊大衆

木村花さん逝去1週間、出演者が語った「テラハとあいのりの違い」

 5月23日、人気恋愛リアリティー番組『テラスハウス』(フジテレビ系・Netflix)に出演中だった女子プロレスラーの木村花さんが(享年22)が急死。各メディアの報道によると、木村さんはSNS上での誹謗中傷を苦に自殺したと見て警視庁は捜査を続けているという。

「木村さんへの誹謗中傷は、番組内での洗濯物を巡る同居男性とのトラブルシーンが発端で、激化したと言われています。そのため、番組と木村さんの死の因果関係が指摘されていました。その後、フジテレビは5月27日に『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』の中止を発表しました。5月29日にはフジテレビの遠藤龍之介社長(64)がコメントを発表。遠藤社長は、“番組の制作や放送などを中止するとともに、今後、十分な検証を行ってまいります”と話しました」(女性誌記者)

『テラスハウス』は番組の冒頭で「『テラスハウス』は見ず知らずの男女6人が共同生活する様子をただただ記録したものです。用意したのは、素敵なお家と素敵な車だけです。台本は一切ございません」とのナレーションから始まる、シェアハウスで男女が共同生活をするリアリティショー。

 しかし、5月28日発売の『女性セブン』(小学館)では、台本はないが、ストーリーは存在していたという元スタッフの話を報じた。

「記事によると、制作サイドから出演者に、恋愛を動かす上での設定や方向性について事前に説明があり、デートに行くカップリングも制作サイドの指示によって動いてもらっていたといいます。また、指示通りに撮れないときは撮り直しもあり、すでになくなったものの、キスをしたら約5万円の特別報酬を渡すというシステムもあったといいます」(前同)

『テラスハウス』の演出に関して、民放キー局関係者は言う。

「『テラスハウス』では、スタッフによる出演者の好き嫌いがあったという話も聞きますね。しかも、それが番組のストーリーにも影響しているというのです。スタッフのウケが良い、好かれている出演者は、視聴者の好感度がアップするような演出や内容になっていくといいます。反対に、スタッフのウケが良くない、好かれていない出演者に関しては視聴者の印象が良くない、反感を買うような演出にされてしまったそうですよ」

■引き止めるかは人気次第

『テラスハウス』では出演者が放送の途中で卒業し、新たな同居人が加わることもある。

「メンバーがテラスハウスを卒業するタイミングは、出演者とスタッフで事前に話し合うそうです。突然辞められると、“ストーリー”が崩壊してしまうようで、話し合いは必要ということでしょう。人気のあるメンバーは、卒業で視聴率が低下する可能性もあるので、説得して残留してもらうといいます。逆に、人気のないメンバーは引き止めもないと聞きます」(前出の民放キー局関係者)

 5月27日付の『文春オンライン』によると、番組サイドは出演者のトラブルについては責任を負わないスタンスだったと報じている。

「テレビですから、多少の演出がないと番組が成り立たないのでしょう。ただ、誰かを追い込んで、トラブルが起きても自己責任という姿勢はまずいですよね。実際のところはわかりませんが……」(ワイドショー関係者)

 5月27日、恋愛バラエティ番組『あいのり Asian Journey』(フジテレビ系・NETFLIX)に出演していた、でっぱりん(24)が木村さんの死を受けて、「“テラハ”じゃなく“あいのり”でよかった」と題したブログを投稿し、話題になった。

「でっぱりんは、“製作側は視聴者を楽しませる事や注目を浴びるようにする事を一番に考えてると思うけど人の命を奪ってまでする事じゃないよね”という持論を展開した上で、“あいのりでよかった。なんていったら怒られるかもしれないけど、私は本当にあいのりでよかったと思う”とコメント。

 でっぱりんも、自身のアンチに悩んでいるときがあったそうですが、そんなときに『あいのり』スタッフが“最近どー?大丈夫??”と常に電話をかけてくれたそうです。また、“『でっぱりんご飯行こう!』って何回も外に連れ出してくれて『皆でっぱりんの事好きだし応援してるからね』って励ましてくれたり”と、スタッフがフォローしてくれたことを明かしています」(前出の女性誌記者)

 スタッフのフォローに、でっぱりんは「たかが出演者にこんな事までしてくれんの?ってくらい沢山色んなことをしてもらったし、助けられたし感謝してる」とコメントしている。

「『テラスハウス』はキスで5万円渡すという話がありましたが、あいのりはそこまでしてないみたいですよ。ただ、『あいのり』にも“演出”はあったと聞きますよ。海外でのロケだったので、撮り直しなどできないので長めにカメラは回し、さまざまなパターンの映像が撮れるように、いろいろ用意して撮影していたといいます」(制作会社関係者)

■誹謗中傷が来ることを想定した編集

 多くの映像を撮っていたという『あいのり』の現場。それは編集作業時のことも考えてのことだったようだ。

「たくさん撮っていたのは、撮り直せない海外ロケということもあるでしょうが、編集面での配慮も関係していたようです。というのも、番組関係者いわく、『あいのり』は、出演者が大炎上したり、誹謗中傷の声が上がりそうなシーンは編集段階で落としたり、悪く見えすぎないように調整したりという配慮を意識的に行っていたそうです。そうした“危険シーン”を削りすぎると、放送の尺が足りなくなる可能性もあるから、多くのシーンを撮っていたのでしょう。

 報道を見る限り、『テラスハウス』はかなり攻めた編集だったようですよね。撮影段階では、『テラスハウス』も『あいのり』とも大炎上の可能性がある映像を撮っていた。しかし、編集作業時の配慮において、両者には差があったのではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)

 でっぱりんのプログにもあったスタッフの出演者のフォローも実際に行われていたという。

「『あいのり』は海外ロケでスタッフと出演者が長い時間、行動をともにします。そのため、団結力があって、スタッフも出演者もお互いを思いやって撮影を進めていたそうです。出演者含めた撮影クルーがひとつのチームのような感じで、でっぱりんがプログで言っていたようなスタッフから出演者のフォローや心のケアもちゃんと行われていたと聞きますね」(前同)

 前出のワイドショー関係者は言う。

「『テラスハウス』は近年、ネット配信で海外でも知られるところとなり、世界での評価も受けていました。若者を中心に注目度、影響力は抜群で、その人気はうなぎのぼりだったといえるでしょう。そうした中、制作スタッフは、“より面白いものを””より話題になるものを”という意識が強くなりすぎてしまったのかもしれませんね……」

 二度と、悲劇は繰り返されてはならない。

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