三上洋「高額サイトの詐欺が横行して」麻美ゆまのあなたに会いたい！〔前編〕

2020.05.30 14:00 日刊大衆

タグ：: 麻美ゆま; インターネット; 詐欺

　今週の“あなたに会いたい”はＩＴジャーナリストの三上洋さんです。ちなみに外出自粛中ということで、初の“オンライン対談”となりました。うまく話せるか、ちょっと不安だけど、三上さんはＩＴのプロでもありますからね。たぶん、大丈夫（笑）。では、さっそく、接続～！

ゆま「よろしくお願いしまーす。聞こえていますか？」

三上「はいはい。バッチリですよ～。よろしくお願いします」

ゆま「三上さんとは以前、『ＡＢＥＭＡ』の収録で、ご一緒しましたね」

三上「ええ。その節はどうも」

ゆま「今回は週刊大衆のコーナーなんですけど、週刊誌とかは、ふだん読まれますか？」

三上「読むどころか、コメントを載せてもらってます。男性週刊誌の袋とじのページで、『こういうサイトは危険』みたいな記事はだいたい、僕が解説しています（笑）」

ゆま「じゃあ、私よりも読者の方のほうが、三上さんをよくご存じかも!?　もはや“三上先生”ですね」

三上「ハハハ。週刊大衆さんの読者の方とは、話が合うと思っていますよ。僕は今、５４歳なので、年齢的にも読者の方と近いんです」

ゆま「いいですね～。じゃあ、さっそく、お聞きしたいんですが、サイトで最近、増えている詐欺とかはありますか？」

三上「やっぱり高額サイトの詐欺は横行していますね。たとえば“麻美ゆま　丸見え”と検索しますよね？」

ゆま「ちょっと（笑）。やめてくださいよ！」

三上「ごめんなさいね。たとえばの話です。そうすると、それっぽい動画が見つかるんです。で、再生してみようとクリックをします。でも、何の反応もない。おかしいなぁと思って、もう１回クリックしても、やっぱりダメ」

ゆま「映像が再生されないんですか？」

三上「はい。ところが３回クリックすると突然、画面が切り替わって“ご入会ありがとうございます”というメッセージが表示されて、なぜか、年会費２０万円を支払う契約が成立したことになっているんです」

ゆま「え？　どうして？」

三上「実は３回クリックしている間、わずかながら画面が変わっているんです。最初は画面の下のほうに小さい文字で、“こちらのサイトは有料になります”と書いてあるんですね。２回目にクリックしたときには“年会費は２０万円です。次のボタンを押していただくと同時に入会とみなします”とあるんです」

ゆま「怖い！　巧妙な手口ですよね……」

三上「はい。もちろん、払う必要は一切ありません。ボタンを押しただけで、２０万円もの大金を払うなんておかしな話は、法律的にも有効になりませんからね」

ゆま「よかった～」

三上「ただ、真面目な人ほど、本気で捉えて焦ってしまうんですね。家族にバレたら……と考えてしまって、つい払ってしまうんです」

ゆま「そうですよね。実は私も若い頃にサイトを観ていたら、いきなり画面でカウントダウンが始まったんです。数字が０になったら料金が発生するみたいなメッセージが流れて、本当に焦りましたよ（笑）」

三上「実は最近、この手の被害に遭うのは女性が多いんです。特に、高齢の女性で、あまりネットにも詳しくないまま、ちょっとした出来心からサイトを覗いてしまうんでしょうね」

■ＬＩＮＥにも危険が

三上「皆さんがよく使われているＬＩＮＥにも危険が潜んでいますよ。いきなり知らない異性から“友達申請”が来たら注意が必要です」

ゆま「あ～！　今は私、知り合い以外からは申請が来ないようにしているけど、昔はまったく知らない女性から“私をいじめてください”というメッセージが来たこともありました（笑）」

三上「アハハ。まさに、そんな感じで誘惑をしてくるんです。これは先日、僕のところに寄せられた相談なんですが、ある中年男性がＬＩＮＥで知り合った女性と仲良くなって、メッセージも送り合っていたんです。そのうち、女性が“カップルチャット”と呼ばれる、１対１でビデオ通話ができるアプリを一緒に登録して、そこで“見せ合い”をしませんか？　と誘われたらしいんですね」

ゆま「うわぁ、怪しい」

三上「はい。でも男性は、つい乗ってしまうんですね。で、そのアプリを登録して、実際、ビデオ通話。すると、いきなり画面が切られて……」

ゆま「どうなったんですか!?」

三上「再び女性からラインが送られてきて、そこにはなぜか、男性がスマホに登録していた知人や仕事関係の連絡先がズラリ。“３０万円を支払わないと、おまえの画像を、このアドレス全部に送信する”と書かれていたんです」

ゆま「なんで？　どうして連絡先がバレてしまうんですか？」

三上「実は“カップルチャット”というアプリ自体が偽アプリで、登録すると、スマホの連絡先が相手にも見えてしまうものだったんです」

ゆま「ひぃえ～～！」

三上「対策としては無視するしかないんですが……。なんにせよ、友達以外の申請は受けつけてはいけません」

ゆま「私も気をつけます！」（つづく）