ヤクルト助っ人が阪神ルーキーに激高! セ・リーグ史上初の不名誉も、2度の大乱闘が勃発した伝説の乱打戦 (2/2ページ)

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 2度も乱闘を呼んだ渡辺は、試合後に「すっぽ抜けただけで狙ってはいない」と故意ではなく、たまたまコントロールが乱れたことよるものと語ったとされているが、その投球には伏線があったのではともいわれている。同戦の3回裏、ワイルドピッチに乗じて三塁から本塁への生還を狙ったパリッシュが、ベースカバーに入っていた岡部と交錯。岡部は足を痛め負傷退場してしまったが、渡辺の投球はこの件を受けた報復的な意味合いがあったのではとの見方もある。

 なお、同戦で大暴れしたパリッシュが翌1990年にヤクルトから阪神へ移籍したため、渡辺は因縁の相手とチームメイトになることに。ただ、周囲の心配をよそに、渡辺とパリッシュは同年の春季キャンプ中に握手をして和解したという。

 順調にいけば6月2~14日に予定されるオープン戦・練習試合を経て、6月19日に開幕する今シーズン。延期期間でたまった選手のフラストレーションが、思わぬ方向に向かわないことを願うばかりだ。

文 / 柴田雅人
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