どうしても忘れられない。心の傷を癒してくれたあの人に会いたくて97日間探し続けた犬の物語(アメリカ) (2/4ページ)

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 リードを着けると、多少落ち着く様子を示したので、最初の2週間はリードをつけたままでリハビリトレーニングを行った。

 さらにその2週間後、ゼルダのペーシングの回数が減り、隠れていてもセネカさんの姿を見ると出てくるようになった。セネカさんはこのタイミングで、ゼルダに抗不安薬を与えることを止めた。


・症状が落ち着いたゼルダ、新しい飼い主のもとへ

 セネカさんの献身的な愛情は、ゼルダの心にちゃんと届いていたようだ。2か月後には、セネカさんに尻尾を振るようになった。2か月後には吠えて遊ぶようになった。

 大きな音や見知らぬ人にはまだ怯えるものの、元気を取り戻したゼルダの様子を見て、症状が改善していると確信したセネカさんは、今年1月に「永遠の家を見つけてあげる時期が来た」と判断した。

 飼い主は直ぐに見つかり、ミネソタ州ミネアポリス郊外チャナッセンに住む一家がゼルダの新しい家族になることに。

 ゼルダを一家のもとへ送って行く日、セネカさんはまるで我が子を手放すような辛い気持ちになり、胸を引き裂かれそうになった。

こんな気持ちになったのは、12年の里親ボランティア経験で初めてでした。涙が溢れたので、運転していた車を停めなければならなかったほどです。

ゼルダにお別れを言った後も、3日間家で鳴き続けました。(セネカさん)

 ところが...セネカさんは、別れから2週間も経たない2月6日に、ゼルダが逃げ出したという知らせを受けることとなる。


・行方不明になってしまったゼルダ

 ゼルダが行方不明になったという連絡を受けたセネカさんは、すぐにいなくなった犬を追跡するボランティア団体『START』の協力を得て、ゼルダを探した。

 この時期、ミネソタ州は氷点下に達する外気温が続いており、凍える中でゼルダがどこでどうしているのかとセネカさんは毎日心配しながら過ごした。

 3月20日、セネカさんはFacebookにこの1件をシェア。
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