雷を怖がる犬をなぐさめる猫の友情物語(アメリカ)

怖がる犬をなぐさめる猫 image credit:motorcitymoose/Instagram
アメリカのミシガン州で、1匹の保護猫がある一家に迎え入れられた。最初は、家族が飼っている犬のいい仲間になるかもしれないという思いからだったが、どうやら猫は飼い主が思っていた以上の素晴らしい絆を犬と育んだようだ。
雷や花火などの大きな音に恐怖を感じる先住の犬に対し、猫はサポート精神を見せ、犬をやさしく慰めてくれるのだそうだ。そんな姿を見た飼い主は、とても心が温められたという。『Bright Side』などが伝えている。
・嵐や花火の音を怖がって隠れるようになった犬
ミシガン州デトロイトに住むメアリー・バーンズさんは、ダウンタウンにあるアパートに引っ越して以来、愛犬ムース(7歳)の変化を心配していた。
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ムースは、騒々しい外の音にとても敏感になってしまったのだ。雷雨などの嵐や花火の音など、とにかく大きい音が聞こえると、怯えてパニックになり震え出し、「安全な場所」と信じているバスルームへ避難するようになった。
そんなムースを見たメアリーさんが、ムースの孤独や恐怖を和らげるために一緒に遊べる仲間を迎え入れてあげることを思いついたのは、今から半年前のことだった。
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・保護猫マーヴィン、ムースのベストフレンドに
メアリーさんは、動物シェルターから1匹の猫マーヴィンを引き取った。
ムースはこれまで猫と触れ合ったことがなかったため、メアリーさんは最初こそ異種がどのように友情を育んでいけるか心配したが、マーヴィンは迎え入れられた途端に、先住ムースを同種の姉のように慕い、よき仲間として接し、2匹はあっという間にベストフレンドになった。
これまで、大きな音がした時にはムースにおやつをあげたりゲームをしたりして慰めようとしてもうまくいかなかったメアリーさんは、マーヴィンが来て以来、その存在に驚かされることになった。
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・ムースの恐怖を和らげ、サポートするマーヴィン
仲良しになった2匹は、1日中一緒に昼寝をしたり遊んだりして過ごしていたが、メアリーさんを何より感心させたのは、マーヴィンのムースに対するサポート精神だった。
マーヴィンは、雷雨などの音にも全く怖がる様子は見せなかったが、怯えてバスルームにさっさと隠れてしまうムースを見て、心配しバスルームへ。
そして、怖がって震えるムースにやさしくキスして宥め、その不安な気持ちを和らげようとしてくれるという。
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ムースは、そんなマーヴィンをとても頼りにしているようで、音が止むとバスルームから出てきて、2匹はまた一緒に遊び始めるのだそうだ。
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今、マーヴィンはムースのよき親友であり、よき世話役だ。
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保護した当初は、マーヴィンがこれほどムースを支えてくれる存在になるとは思っていなかったメアリーさんは、「マーヴィンはちょっぴり犬っぽい性格をしている」と語っているが、2匹の友情は大きさ、そして種の壁を乗り越え、しっかりと育まれている。
2匹の物語はインスタグラムのアカウント「motorcitymoose」で要チェックだ。
written by Scarlet / edited by parumo