「逃げ恥作戦」という言葉が、ちょっとしたブームになっている。。

　６月１日の『日刊ゲンダイＤＩＧＩＴＡＬ』では、「安倍首相“逃げ恥作戦”大誤算…G７サミット延期で計画倒れ」という記事を配信。その内容は、安倍晋三首相（６５）は６月１７日に国会を閉じ、月末にアメリカで予定されていたＧ７サミットに参加。現在、渡米した人は帰国後２週間の隔離生活を要請されるため、そのまま夏休みに突入する――という“海外脱出計画”を考えていたという。ところが、トランプ大統領が６月の予定だったＧ７を９月以降に延期することを突然発表したため、その計画は頓挫したという。

「記事によると、安倍首相はとにかく国会が嫌い。海外に出れば支持率も上がるので、特に支持率が下落している今年は、どうしても外遊したかったがＧ７が延期。安倍首相がガッカリしていると報じられています」（専門誌記者）

「国会での野党の追及から逃げて海外へ行く」のは恥だが、「ストレス解消になるし、局面転換もできる」“役に立つ”ーーそう、１６年に放送されて大ヒットし、社会現象を巻き起こしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のタイトルを地で行く、安倍首相の計画というわけだ。

　しかし、『逃げ恥』という言葉をこんな風に使われるとは、ドラマに携わった人間はいい気分ではない。主演だった星野源（３９）も、この状況に「またか……」と頭を抱えていることだろう。

■『逃げ恥』後のラジオで盛り上がっている

「現在、『ムズキュン！特別編』と題して『逃げ恥』は未公開シーンなども交えて毎週火曜日に放送されています。主演だった星野と新垣結衣（３１）もノリノリで、５月２６日の第２話では、エンディングの『恋ダンス』を、リモートで披露する気前の良さも見せています。３０日の『王様のブランチ』（ＴＢＳ系）によると、“２日放送の第３話ではリモート恋ダンスはもっともっとバージョンアップ”するそうです」（前同）

　また、『逃げ恥』が放送される火曜日の深夜２５時からは、ラジオ『星野源のオールナイトニッポン（ＡＮＮ）』（ニッポン放送）が控えており、そちらでも星野は『逃げ恥』についてノリノリで語っている。

「放送が始まる前の５月１２日には、“ＹｏｕＴｕｂｅに『恋ダンス』の映像がアップされているのでみなさん見てください。そしてぜひ、また『恋ダンス』を踊って(動画を)上げていただければと思います。ぜひ『恋ダンス』踊ってください”と呼びかけたり、２話が放送された２６日には、ツイッターでトレンド入りしたことに触れて“２週連続トレンド世界1位だそうです。おめでとうございます！”と大喜びで話していました。毎回届く、リスナーからのドラマの感想メールも嬉々として読み上げていますね」（ラジオ局関係者）

　２６日のラジオでは、事前告知なしのサプライズ企画だった『リモート恋ダンス』についても、

「サプライズで流れまして。僕も非常に楽しみにしていたので、リアルタイムできて“うわーきた”って（笑）“なんかいい感じ”って思いながら。とてもよかったですね」「家で1人で何テイクか撮って。通しで何度かやったのですが、久しぶりすぎて全然覚えてなくて」

　と話していたり、当時はラジオや音楽の仕事が忙しくてゆっくりリアルタイムで視聴できなかったことに触れて、「ゆっくり見れて嬉しいな」と話していた星野。自分で『恋ダンス』を踊ったことで、「あっ、楽しい！　こういう楽しさを、みんなしていたんだなと思うと、非常に嬉しい気持ちになりますね」「ぜひみなさんも恋ダンスを踊ってほしい」と呼びかけるなど、思い入れの深さを見せている。

■『うちで踊ろう』を炎上させた前科持ちの安倍首相

「星野の『ＡＮＮ』は、『逃げ恥』以外にもリスナーから届いた『うちで踊ろう』を流す企画も行っています。こちらも、安倍首相が余計なことをしてケチがついてしまった企画でしたね」（前出の女性誌記者）

　星野はコロナによる外出自粛中でも楽しく過ごせる企画として、４月５日にインスタグラムやＹｏｕＴｕｂｅに『うちで踊ろう』という動画を投稿。「誰かが歌や楽器でセッションをする」という前提で作られた楽曲で、実際に高畑充希（２８）や三浦大知（３２）、バナナマンなどなど、多くの著名人や一般のファンが動画を投稿し、楽しい企画として盛り上がっていたのだが……。

「４月１２日に安倍首相がツイッターで、『うちで踊ろう』のコラボ動画を投稿して、大ひんしゅくを買いました。“かつての日常が失われた中でも、私たちは、ＳＮＳや電話を通じて、人と人とのつながりを感じることができます”というメッセージそのものはよかったんですが、ソファで犬とくつろいだり、優雅にティーカップを持っていたりと、貴族のような姿に“こっちはそれどころじゃないんだよ！”と、大炎上。あまりのことに、星野がわざわざ声明文を公表する事態になりました」（ＷＥＢライター）

　１２日深夜、星野はインスタグラムに、

「ひとつだけ。安倍晋三さんが上げられた“うちで踊ろう”の動画ですが、これまで様々な動画をアップして下さっている沢山の皆さんと同じ様に、僕自身にも所属事務所にも事前連絡や確認は、事後も含めて一切ありません」

　と、投稿。火消しをする羽目になってしまった。

「今回も、せっかくドラマの再放送で盛り上がっているタイミングで『逃げ恥作戦』という形で安倍首相と結びつけられてしまって……『うちで踊ろう』といいい、『逃げ恥』といい、つくづく星野は安倍首相に足を引っ張られてますね」（前同）

　安倍首相が次に何をするのか。星野は、気が気でないかもしれないーー。