杉咲花『おちょやん』を襲う不幸、清原果耶とコロナ自粛

日刊大衆

杉咲花『おちょやん』を襲う不幸、清原果耶とコロナ自粛

 視聴率も好調な窪田正孝(31)主演の連続テレビ小説エール』(NHK)は、新型コロナウイルスの感染防止のため、撮影がストップしている。放送は6月27日でいったん止まり、第1話を6月29日から再放送していくことになり、本来は9月いっぱいで終わるはずが10月までずれ込むようだ。

 このスケジュール変更の影響は、当然、杉咲花(22)がヒロインを演じる次の朝ドラ『おちょやん』も受ける。10月から始まる予定だったのだが、現在は約1か月遅れの11月からの放送スタートでスケジュールを調整しているという。『おちょやん』は4月2日にクランクインしたが、その直後に緊急事態宣言が出る事態となり、4月7日以降、撮影はストップ状態。2か月以上も止まっていることになり、11月放送開始というのも、実はかなり微妙だ。週に5回、半年間にわたって放送される朝ドラだが、まさかの短縮放送ということもありえるだろう。

 ヒロインの杉咲花は昨年、大河ドラマいだてん〜東京オリムピック噺〜』に出演。元女中で途中から女学校の先生として女子スポーツの振興に尽力する女性、シマを演じ、物語後半にはその娘役として杉咲が再登場するほど人気を博した。近年は主役に抜擢されることも増え、まさに絶好調の状態。16年『とと姉ちゃん』ではヒロイン常子(高畑充希/28)の妹、美子を演じていた杉咲にとって、今回はまさに朝ドラへの凱旋だっただけに、本人も残念に違いない。

 しかし、杉咲を襲った悲劇はコロナだけではない。『おちょやん』の次の朝ドラ『おかえりモネ』のヒロインに清原果耶(18)が選ばれたのだ。清原のヒロイン決定には、まさに「満を持して」感があり、各メディアもこれを大きく報道。次作『おちょやん』のことなど、忘れてしまったかのような過熱ぶりだった。

 それもそのはずで、なにしろ清原はNHKが手塩にかけて育て上げた女優だ。15年下半期の朝ドラ『あさが来た』が女優デビュー作だが、若干13歳にして、レギュラーキャストの1人、ふゆを演じている。その後もNHKでは『精霊の守り人』で主人公バルサ(綾瀬はるか/35)の少女期を演じ、昨年の朝ドラ『なつぞら』ではヒロインなつ(広瀬すず/21)の妹、千遥役を演じ、話題となった。『なつぞら』のときは、清原起用の報道はなく、ドラマで初めて千遥が清原と分かるサプライズ登場。NHKの清原への期待の大きさが、演出であらわれた格好となった。

■NHKも『おかえりモネ』に気合十分

 ほかにも彼女の初主演ドラマ『透明なゆりかご』もNHK、初時代劇『螢草 菜々の剣』もNHK BSプレミアムと、とにかくNHKは猛プッシュ。また、Netflixで配信された主演作『宇宙を駆けるよだか』や山田孝之(36)プロデュース作の映画『デイアンドナイト』などで、その演技が高く評価され、女優としても着実に階段を駆け上がっている。『おかえりモネ』は東日本大震災から10年という節目の年に、宮城県の気仙沼を舞台とした物語になっており、NHKとしても絶対に成功させたい作品なのは間違いないのだ。

 コロナ禍、そして次作がNHKの意欲作と、すっかり影が薄くなってしまった杉咲花の『おちょやん』だが、杉咲の実力があれば充実した出来になることは間違いない。とりあえずはコロナ感染が沈静化して撮影が再開され、無事に放送されることを祈るばかりだ。

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