都市部に住む野生のキツネが進化、飼いならされた犬に近づいてきている(英研究) (2/4ページ)

都市と田舎のキツネの頭蓋骨の比較 image by:Parsons et. al., 2020
研究チームは、そうしたマズルの形は人間の残飯を嗅ぎやすいよう発達した結果であると考えている。
ロンドン、バーミンガム、ブリストルなど、イギリスの都市部には数多くのキツネが生息している。ロンドンだけでも1万匹ものキツネがいるとされるが、調査の結果、彼らの食事の37%が人間の残飯で占められていることが判明しているのだ。
都会のキツネは地元にとどまる傾向にあるので、田舎のキツネと交配することが少ない。そのため、有利な特徴を持つ子供を残すことを通じて、都市独特の環境に適応しやすいのだという。
・犬や猫が家畜化された初期に起きた現象と類似
こうしたアカギツネは新種になったわけではないが、まさに「家畜化症候群」なる特徴を示しているという。つまり人間のそばで暮らすことで、野生生物よりもペット寄りになり始めているということだ。
研究チームによると、こうした都会のキツネが暮らしている環境は、おそらく犬や猫がその家畜化の初期段階で暮らしていた環境にも似ていると考えられるのだそうだ。
人間の活動は、環境に急激かつ多様な変化をもたらすことがある。そうした人間のそばでの生活への適応は、動物が家畜化される上で一番重要なことなのだろうという。