年間500冊分の書評を書くプロが考える「おもしろい本」「避けたい本」 (2/2ページ)

新刊JP

3.文章に魅力がない

文筆家である以上、魅力的な文章を書くことは何より重要。

翻って、「おもしろい本を書く人」とは、どんな人なのか。それは、どれだけ人生経験を積んできたか、が重要だという。不器用でも、失敗ばかりでも、他の人にはない「味」がある人の生き方は魅力的であり、結果的にその部分が書き手の魅力になる。「おもしろい人生」から「おもしろい本」が生まれるということだ。

「自分にはできない」と思わせる力を持った文章が、「おもしろい文章」であり、そんな文章を書ける人が、南印氏の思う「おもしろい本を書く人」だという。

また、気になるのは書評家が、仕事ではなく、一人の読書家として本を選ぶ場合、どのように選んでいるのか。「自分はこういう本が好みだから」という固定概念にとらわれて本を選びがちになるが、普段の自分が選びそうもない本をあえて選んでみるのも一つの方法だと南印氏は述べる。

たとえば、書店に平積みされている本の中から、表紙のデザインやタイトルに惹かれたもの、帯のコピーが気になったものなど、本の内容とは違うことを基準にして選んでみる。自分の興味以外の本を読んでみることで、今まで無縁だった世界に出会えたり、あえて選びそうもない本を読んでみたからこそ、感じるものもあるはず。視野を広げてみることで、読書の幅も広がっていくのだ。

表紙

書評に興味がある、文章を書くスキルを高めたい人、もちろん読書家にも楽しく読める本書。書評の仕事の裏側を垣間見てはどうだろう。

(T・N/新刊JP編集部)

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