年間500冊分の書評を書くプロが考える「おもしろい本」「避けたい本」 (1/2ページ)
読書家たちの幸せな悩みの一つは、「次にどの本を読むか」だろう。
ネットで情報を集める人、友達にすすめられた本を読む人など、選び方は人それぞれ。「書評」を参考にするのも一つの方法だ。
いち読者として、読んだ本の解釈や評価、感想を書いて発表する「書評家」と呼ばれる人たちがいる。ブログやSNSで書評を書いてアップしている人も一種の書評家だが、プロとしてお金をもらって書評を書いている人もいる。
小説家ともちがい、評論家ともちがう「書評家」とは、どんな仕事なのか?知っていそうで知らない「書評」の世界について教えてくれるのが『書評の仕事』(印南敦史著、ワニブックス刊)。作家・書評家の印南敦史氏が、文章を書く際の秘訣や書評家としての仕事のやり方、業界の裏側を解説する。
年間500冊もの書評を書き、書評を出すたびにAmazonランキングが急上昇する人気書評家の印南氏が思う「おもしろい本」と「おもしろい本を書く人」とはどんなものなのか。
「おもしろい本って、どういうものですか?」と聞かれることもあるという南印氏。書評家が考えるおもしろい本について聞いてみたい気持ちはわかる。ただ、「おもしろい基準」は人それぞれなので「おもしろくない、もしくはいい気持ちがしない本=避けたくなる本」を考え、そこから「おもしろい本」の基準を探っていると印南氏はいう。
南印氏が避けたい本は以下の3つ。
1.書き手の個性が見えない
書き手のその人らしさが表れていることは基本。「その人にしか書けない」ものであることが魅力に繋がる。
2.自分語り(自慢)が多すぎる
自分語りが必要以上に多すぎる過度な自己顕示欲には不快感を覚えることもある。逆に、自分語りが多すぎず、バランス感覚を持っている人の本は心地よく感じるもの。