「しつこい人」の気になる心理
断っているのに聞き入れてくれなかったり、同じことをくどくどと言われたり……。あなたの職場や身近な関係にも「しつこい人」っていませんか?
できればあまり関わりたくないところですが、職場や身近な人ではそうはいきませんね。
どうすれば、しつこい人とうまく付き合っていけるでしょうか。
今日は、心理カウンセラーの視点から、しつこい人の心理や対処法をご紹介します。
■しつこい人の特徴と気になる心理
一口に「しつこい」といっても、いろんなしつこさがありますよね。私たちはどんな人を「しつこい人」と感じやすいのでしょうか?
◇しつこい人の特徴5つ
まずは、しつこい人が持っている特徴についてご紹介しましょう。
☆(1)何度も同じことを言う
終わったことを何度も蒸し返したり、くどくど注意をしてきたり、何度も何度も確認してくる人。
「何度も言われなくても分かってるわよ!」とイラっとしてしまう方も多いのではないでしょうか。
☆(2)不要な連絡やメールが多い
メールの文章が回りくどく、やたらと長文だったり、連絡頻度が異常に多い人。メールって、一通読むだけでもけっこうエネルギーを使いますよね。
あまりにしつこすぎると、メールボックスを開くのさえ億劫になってしまうことも……。
☆(3)相手への敬意や配慮が足りない
時間を考えず、メールやLINEを送ってきたり、断ってもなかなか諦めてくれない人。
相手の状況を考えず、一方的に自分の気持ちを押し付ける行為はマナー違反です。
☆(4)いらないおせっかいや、助言をしてくる
いらないおせっかいを焼いてきたり「こうあるべき」と自分のやり方を押し付ける人。
本人に悪気が無いことも多いのですが、我慢し続けるのもつらいものです。
☆(5)自分のことばかり話す
武勇伝や自慢話ばかり。何でも自分の話に持っていってしまう人。
コミュニケーションはキャッチボール。聞いてほしい、褒めてほしいというニーズを引き受け続けるだけでは、ストレスが溜まってしまいますよね。
◇しつこい人の心理や原因とは
さて、心理学では「全ての行動には必ず、その人なりの理由がある」と考えます。しつこくなってしまう人には、しつこくなる心理的な理由があるのです。
では、前項のような言動を取ってしまうしつこい人は、どのような心理でそのような振る舞いをしてしまうのでしょうか?
ここからは、しつこい人の心理を掘り下げて、対処法を探していきましょう。
☆(1)自信が無い
自信が無い人ほど、自慢話をしたり、人の失敗をしつこく責めたりしてしまいがちです。
メールや連絡の内容が、回りくどく、まとまりが無くなってしまうのは、ストレートに意思を伝えてしまうと嫌われてしまうのではないか? という気持ちの表れ。
実は周りにとても気を使う、繊細な人なのかもしれません。
☆(2)寂しさを強く感じている
寂しさを強く感じていればいるだけ、周りの人の気持ちを考える余裕が無くなり、誰かに満たしてもらいたい! という依存欲求が強く出てきます。
しかし「構ってほしい」と一方的にアピールすればするだけ、周りは嫌がりますし、遠ざかっていきますよね。
結果、人にしがみつき、さらに、人から嫌がられる……そんな悪循環にハマっている人が多いようです。
☆(3)不安を感じやすい
不安を感じやすい人は、自分のやり方に固執しやすく、大丈夫かどうかの確認を過剰にしたくなります。
几帳面で責任感が強く、危機管理が人一倍できる人ではあるのですが、周りに「小言を言われている」「私は信頼されていない」と感じさせてしまうことが多いため、嫌われることもあるようです。
☆(4)過干渉である
相手の領域まで入り込んでしまう人は、過干渉な傾向があります。
情に厚く、面倒見が良かったりと、いい部分もある一方で「私がしてもらいたいことは、人もしてもらいたいだろう」と思い込んでしまったり、相手に踏み込み過ぎてしまうことも多いようです。
おせっかいとも言いますね。
■職場の「しつこい人」の対処法&撃退法
しつこい人の多くは悪気がないため、相手にしつこさを感じさせている自覚がありません。自分なりに「良かれ」と思って行動していることが多いのです。
そのため、しつこい人は対人トラブルの原因になりやすいのですね。
では、しつこい人が職場や身近にいる場合、どう接したらいいのでしょうか?
しつこい人をうっかり怒らせてしまうと余計に付きまとわれることもありますので、注意が必要です。
今日は、いくつか対処法を挙げますので、みなさんの状況に合うものを試してみてくださいね。
◇(1)NOをしっかりと伝える
しつこい人に絡まれやすい方の多くは「NO」を言うのが苦手な傾向があります。相手を傷つけたくないという優しさから、無意識に言葉を濁してしまいがちです。
きちんと断ることも優しさです。しっかりと「NO」を伝えましょうね。そして日頃から、安請け合いをしないよう心掛けていくといいですよ。
◇(2)許せない部分の線引きをしっかり示す
しつこい人にあなたが合わせるだけでなく、あなたの提案もしっかり相手に伝えましょう。
「これはできるけれど、これは無理」「○時までならいいけれど、それ以降は明日対応」「私はこう考えていますが、あなたはいかがですか?」。
残念ながらしつこい人には「察してほしい」では伝わりません。都度、明確に言葉にして伝え続けることが大切ですよ。
◇(3)先手を打つ
不安を感じやすい相手であれば、向こうに状況を確認される前にこちらから報告する、など、先手を打って相手の不安を解消してあげるのも効果的。
相手からの信頼感もUPし、徐々にしつこく確認されることが減ってくる可能性もあります。
◇(4)興味を持ち過ぎない
実は、しつこい人は、自分に興味を持ってくれる相手に寄っていく傾向があります。
そして、しつこい人の対処に悩んだり、強く拒絶をすることも、心理的に見ると「しつこい人に興味を持ち続けている」ことと同じなのです。
聞きたくない話は聞き流す。しんどくなってきたら、上手に場から離れる。その人のことを考え過ぎない。気分転換をする。
しつこい人に心を捉われ過ぎていませんか? 適切な心の距離を作っていきましょう。
◇(5)助けを求める
一人で抱えると、悩みは深刻化しますし、しつこい人は他の人がいないところで絡んでくることも多いです。
信頼できる人に相談し、一緒に対処を考えてもらいましょう。
しつこい人とも上手に付き合っていこう
この記事をお読みの皆さまの中には、しつこい人に対して抑えきれない怒りを感じている方も多いかもしれませんね。
その怒りは、もしかするとあなたの優しさからきているのではないでしょうか。
これほどまでに愛しにくい、しつこい人でさえも……できれば大切にしてあげたいと思っていませんか?
だからこそ、あなたは自分が我慢をし続けることを選び、今「もう、限界!」というところまで、追い詰められてしまったのではないでしょうか。
しつこい人が嫌い! 許せない!
そんな方ほど、とても粘り強く人を愛してきた方なのではないかなと、私は思うのです。
だからこそ、これからは「自分も大切にする視点」を持ちながら、しつこい人とうまく付き合っていただけたらなと願っています。
(服部希美)
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