「株が売れずに困っている人は少なくない」 保有する非上場株式が人生を苦しめる? (2/3ページ)

新刊JP

――株式の売買に知識がない方向けに、上場株式と非上場株式の売却方法の違いについて教えてください。

洲山:上場株式は証券会社に持ち込めば誰でも株式を売却できます。ただ、非上場株式はそうした場所がないんです。証券会社に持ち込んでも扱ってはくれません。だから、非上場株式の場合は、発行している会社に買ってもらうか、会社から買取人を指名してもらう場合が多いです。

――個人間で売買をすることはできないのですか?

洲山:株式譲渡の原則に基づいて、株は誰でも自由に売買可能です。ただ、非上場株式のほとんどは譲渡制限がついています。これは売買をする際に、取締役会や株主総会など、会社の承認が必要であると定款で定められた株式のことです。認められないと、株主としての権利を主張することができない。

――なるほど。経営者の権力を守る作用が大きい。

洲山:そうです。変な人が経営に入り込んできたら困るでしょう。一方で株主にも権利があります。一株持っているだけで、株式代表訴訟もできてしまうわけですから、株を持たれるって実は大ごとなんです。株式比率3%以上になると、会計帳簿の閲覧権も主張できます。

――非上場株式を持っていることのデメリットはなんでしょうか。

洲山:最大のデメリットは、株は資産になるので相続時に税金がかかることです。同族企業で株を持っている親戚が亡くなり、株を相続することになった。その資産が例えば6億円以上であれば、55%の相続税が発生するわけです。仮に1億円なら40%の相続税が発生するので、4000万円持っていかれる。それをどうやって払うのかということです。

――なるほど。株を売ろうともなかなか換金しにくい。

洲山:株券で相続税を払うことはできません。現金を用意しないといけない。ここが一番のデメリットポイントであり、最大のリスクなんです。

「「株が売れずに困っている人は少なくない」 保有する非上場株式が人生を苦しめる?」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る