世界の福本豊〈プロ野球“足攻爆談”〉「阪神が圧倒的に有利かもしれん!」 (1/2ページ)

Asagei Biz

福本豊
福本豊

 盗塁王13回、シーズン歴代最多となる106盗塁、通算盗塁数1065と輝かしい記録で「世界の福本」と呼ばれた球界のレジェンド・福本豊が日本球界にズバッと物申す!

 阪神・ボーアが6月19日の開幕に向けて調子を上げてきた。練習試合再開となった6月2日の広島戦で来日1号を放つと、4日の同カードまで3試合連続アーチ。3月の実戦ではボールが上がらないことを心配していた矢野監督も、一安心したはず。特に3本目、薮田から放ったホームランは、テレビで観戦していて「うまいっ」と声が出た。内角高めのストレートに対して、バットが最短距離でスパッと出てきた。えげつない弾丸ライナーが右翼ポールを直撃。あのバッティングを見せられたら、広島バッテリーも警戒感を強めたと思う。

 3月までは打ちたい気持ちが強すぎたからか、それとも体が仕上がっていなかったのか、上体が突っ込む傾向があった。ところがコロナの活動休止期間が明けたら別人のような打撃となっていた。自分を見つめ直す時間ができて、好調時のイメージを思い出したのと違うかな。スイングがコンパクトになって球を捉える確率が高くなった。多少、詰まっても泳がされてもバットにさえ当たればスタンドまで運ぶパワーがある。その自信があるから、打席の中で余裕ができてきた。

 もちろん、練習試合とあって広島も本気で抑えにきていない。どのコースが強いとか、ボールの見極めだとか、データ集めの段階やった。少なくとも、甘いとこに投げたら「やられる」というのはわかったはず。それまで弱点と思われていた内角高めのストレートを打ち返されたことで、対策を練り直す必要に迫られた。外国人を封じる一般的な配球は、内角を突いて、ファウルなり、空振りなどでカウントを稼ぎ、外の変化球で仕留めること。でも、日本で成功している外国人は内角を苦にせず、このパターンが通用しない。ボーアも成功条件を一つクリアしたと言える。

 今後はマークがきつくなった時に、ボール球を振らない忍耐力があるかどうか。それと、結果が出ていない左投手への対応をどうするか。確かに左投手を苦手とする感じはあるけど、打者は10回に3回打てばほめられる世界。そこは割り切りも必要となる。左投手に外角低めにしっかり投げられたら、ボーアでなくても打てない。

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