EXITが見せつける「第七世代」波乱万丈乗り越え力

日刊大衆

りんたろー。・兼近大樹(EXIT)
りんたろー。・兼近大樹(EXIT)

 6月24日に放送された『東大王SP』(TBS系)に、EXIT兼近大樹(29)とりんたろー。(34)が出演。変わった形で注目を集めた。

「番組は3時間の生放送だったんですが、EXITは出演こそしたものの、出番は全8問の『仲間外れクイズ』のコーナーのみ。それが終わると、また姿を消してしまったんです」(専門誌記者)

『東大王SP』でMCを務めた南海キャンディーズ山里亮太(43)は、同日深夜のラジオ『水曜JUNK 山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)でEXITについて、

「すごいのよもう、売れっ子よ。超売れっ子。だって、(東大王の)生放送があるんだよ。収録をTBSでしてる、と(同時に)新番組の収録をしてて、その収録が押してて間に合わないっていう。で、収録中、一旦抜けて一問答えて飛び出しですぐまた収録に戻って。“売れっ子だなぁ”なんていう感じで」

 と、EXITの売れっ子ぶりを絶賛している。同日に別番組の収録を並行して行っていたため、生放送のワンコーナーのみの出演となったようだ。

「『東大王』でも番宣していましたが、EXITが撮影していたのは、29日から放送が始まる『霜降りミキXIT』でしょう。タイトル通り、霜降り明星、ミキ、EXITと、お笑い第七世代で固められた新番組です」(前出の専門誌記者)

 3コンビとも19年末の『2019年ブレイク芸人ランキング』(オリコン)でTOP10入りを果たすなど、まさに順風満帆といった感じだが、実はこれまでトラブルも少なくなかった。

「有名人の宿命ともいえますが、人気が出るにつれて、スキャンダルが明るみに出る機会も増える。第七世代の芸人たちも例外ではなく、何度か窮地を迎えているんですが、それぞれ切り抜けています。

 最近では、霜降りのせいや(27)が、6月18日の『文春オンライン』で“ファンの女性とリモート飲み会をした際に、下半身を露出する『リモートセクハラ』をした”という報道がありました。また、EXIT・兼近が過去の逮捕歴を報じられたことも、話題になりましたね」(前同)

■ステマ疑惑を報じられたミキ

 ミキも例外ではない。19年には『ステマツイート疑惑騒動』が、物議をかもした。

「“1ツイート50万円で京都をPRする”という旨の契約を、京都市とミキの所属事務所が結んでいたことが19年10月末に『京都新聞』で報じられたんです。ミキもその活動に参加していたんですが、市が広告主と明確に分かる記載がなかったことから、これを“ステマだ!”と非難する声が出たんです」(全国紙記者)

 この騒動については19年10月29日の『スッキリ』(日本テレビ系)で加藤浩次(50)が「(ミキは)PRをつけていなかっただけ。そう考えるとミキかわいそうだよ。ミキがかわいそうすぎる。ミキがやったみたいになっているけど、事務所から依頼された仕事でしょ」「『“#PR”を忘れないでくださいね』って会社が言うべきじゃない? ミキに仕事をやらせているんだから。2人はなんにも悪くない」

 とフォローしたこともあり、ミキへの批判は沈静化した。

「霜降り・せいやもスゴかった。リモートセクハラが報じられた翌19日に放送された深夜ラジオ『霜降り明星のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)で、いっさい謝罪も釈明も行わず、2時間連続でただボケとツッコミを50本以上繰り返すという、異例の対応をしたんです。

“バケモノ”“伝説”“脳が焦げた”“生きにくい世の中に対するアンチテーゼを感じた”とファンは大絶賛。“どんなピンチも笑いに変えて吹き飛ばす”という気概を見せ、逆に好感度は上がったかっこうです」(ラジオ関係者)

■過去を誤魔化さなかった兼近

 最後はEXIT・兼近だ。19年9月5日の『週刊文春』(文藝春秋)に「11年に売春防止法違反で逮捕されて罰金刑を受けた」「不起訴になったが、12年に現金1000万円の入った金庫の窃盗容疑で逮捕された」という過去を暴かれたものの、その後も好感度は下がるどころか、いと上がりけり、を続けている。

「兼近の過去について9月1日深夜に文春が尋ねたところ、兼近はいっさい誤魔化すことなく事実を認め、20分にわたって罪の告白をするという対応をとったんです。兼近は実家が貧しく、高校を中退して家計を支えていたことは有名ですが、それだけに警察に捕まることについて“それが普通だと思っていた”“周りが全員そうで”という発言が言い訳ではなく、重いものとしてファンに伝わったのでしょう。さらに、2人が9月5日に長文の声明をツイッターに投稿したのも大きかったですね」(女性誌記者)

 兼近は「過去の法律違反を美談にする気も肯定する気もない」という旨の謝罪をし、りんたろー。も「過去は決して変えられないけど、その過去を悔い改め応援されるよう今を歩むことはできるはずです。だから僕は彼と一緒に目標に向かって走ることを選びました」「こいつとなら何が起きても僕の人生を預けられる、そう思いました」

 と兼近をフォロー。

 それぞれのツイートへの『いいね!』は6月26日現在、兼近が16.1万、りんたろー。が9.4万を記録し、コメント欄も「過去がどうあろうと、頑張ってください」「応援してるのは今のかねちーなんで」「びっくりはしても、ガッカリはしてません」「変わらず劇場に観に行きます。」

 と、多くの激励のコメントが寄せられている。

■視聴者の心をつかんだゴッドタン

「同年9月14日に放送された『ゴッドタン』(テレビ東京系)でのミニコントも、視聴者に大好評でした。兼近の過去が報じられる前に撮影されたと佐久間宣行プロデューサーがツイッターで明かしていますが、非常にタイムリーなネタとして話題になりました」(制作会社関係者)

 内容はこうだ。りんたろー。が劇団ひとりのワナにハマりスキャンダル写真を撮られてしまい、「迷惑を掛けたくないから」と引退しようとする。そのりんたろー。に向かってひとりは、

「キレイごと言ってんじゃねえぞ。お前はあいつを裏切ったんだよ。あいつはまた地獄に落ちるんだよ。そして、お前はその十字架を背負っていくんだよ!」

 という言葉を投げつける。迫真の演技に、コントを見ていた兼近の顔はこわばっていた。

「クイズの答えを暗記する兼近を邪魔する」という目的で繰り広げられたコントだったのだが、兼近は我慢できず、ラストはりんたろー。に向かって、

「俺たちは求められるなら、いつだってチャラ男にも真面目にもなる。俺たちは国民のマリオネットだ!」

 と絶叫し、固く抱き合う、という展開に。本来は、お笑い番組のコントだったはすが、視聴者も圧倒されて感動の渦に呑まれてしまった。平成ノブシコブシ吉村崇も、放送後にツイッターで、

「こんな捻れ現象な感動あるのかい。笑って泣けるなんて最高だな、おい」

 と絶賛している。

「不祥事が報じられたり、過去の経歴を掘り返されたりと、決して順風満帆ではない。しかし、真摯に過去に向き合い、ラジオで覚悟を見せ、危機を乗り越えるたくましさがある。だからこそ、いまの隆盛があるのではないでしょうか」(前同)

 お笑い第七世代の躍進は、まだまだ続きそうだーー。

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