男女それぞれの役割やらしさが求められがちな法事法要とLGBT (2/2ページ)

心に残る家族葬



■どうしても法事に行かなければならなくなったら

夫がこの問題に無関心であったり、非協力的である場合、どうしても法事に行かざるを得なくなってしまうこともある。

その際の礼服選びについてだが、黒いパンツスタイルのスーツでも特に問題はないだろう。日本ではまだ主流ではないが、パンツスタイルの礼服を扱うブランドも少しずつ出てきている。また、女性らしい体格が目立たなくなるオーダーメイドのパンツスタイルのスーツも登場した。選択肢は少ないものの、LGBT女性でも利用しやすいものが増えてきているため、頼ってみるのもいいだろう。

■LGBT当事者がLGBTとして堂々と法事に出席できる日は来るのか

LGBTの持つ肩身の狭さは、筆者自身が日々感じていることだ。今日でも、冠婚葬祭の現場では生まれ持った身体の性によって役割を強要されることが多い。

しかし、自身の性のあり方と全く違う役割を演じることを強要されながら、法事の目的である「故人を偲ぶ」ことが果たして達せられるのだろうか。

どんな性を持つ人であっても堂々と参加できる、そんな新しい冠婚葬祭のあり方を、LGBT当事者として願わざるを得ない。

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