『半沢直樹』ようやくの放送も大コケを予感させる重大な欠点

日刊大衆

※画像はTBS『半沢直樹』番組公式ホームページより
※画像はTBS『半沢直樹』番組公式ホームページより

 2013年に放送され、社会現象を巻き起こしたドラマ『半沢直樹』(TBS系)が、ようやく帰ってくる。最終回の瞬間最高視聴率はなんと46.7%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)を記録した、平成最高視聴率ドラマとして、テレビ史にその名を刻んだ名作だ。

 主人公の半沢直樹役の堺雅人(46)はもちろん、東京中央銀行取締役の大和田(香川照之/54)、金融庁の黒崎(片岡愛之助/48)と、ライバルとなる主要キャストも続投が決定。ファーストシーズン同様に、毎週日曜が待ち遠しい展開となるに違いない。

 放送するTBSサイドも気合が入っているらしく、7月5日、7月12日の午後9時から2週連続で、13年度版『半沢直樹』の総集編を放送する。新作放送直前に総集編というのはよくある話だが、2週に渡って、しかもプライムタイムでの放送はかなり異例。さらにTBSラジオでは黒崎らが登場するスピンオフラジオドラマも放送と、『半沢直樹』に対する強い期待が伝わってくる。

 しかし、そこまで『半沢直樹』に期待してしまって、大丈夫なのだろうか? 実は『半沢直樹』の続編には2つ、明確な心配ポイントがあるのだ。

 まずは半沢直樹が新作では銀行マンではなく、証券会社の社員からスタートするということ。前作で東京中央銀行内の不正を暴き、さまざまな問題を解決してきた半沢だが、最終回で中野渡頭取(北大路欣也/77)に出向を命じられてしまった。それゆえ本作は出向先の子会社、東京セントラル証券が舞台となる。もちろん証券会社でも半沢は大いに活躍してくれるだろうが、銀行以上に庶民になじみがない業界。細かい業務内容が物語の鍵になるだけに、視聴者がどこまでついていけるか心配だ。

 そして、それ以上に不安なのがズバリ、キャストだ。ここまで読んだ人はなんとなく感づいているかと思うが、このドラマはオジさんが主役。というかオジさんしか登場しない。半沢が勤める東京セントラル証券の社員、森山役に賀来賢人(30)、浜村役に今田美桜(23)と若手俳優の抜擢はあったが、この2人以外が正直、しぶすぎるのだ。

■上戸彩以外は地味な女性キャスト

 本作で半沢直樹と対立すると見られる大ボス2人は、東京中央銀行のバンカー、伊佐山(市川猿之助/44)と、大物政治家の箕部(柄本明/71)。彼らは文句なく豪華ではあるが、派手さはないし、若い世代にはあまりなじみがない。

 女性キャストも前作同様、半沢直樹の妻、花を上戸彩(34)が演じ、新キャストに井川遥(44)が決まったぐらいで、華やかさにかける。このキャストで若い世代をどこまで取り込めるだろうか。

 7年前はストーリーの面白さでグイグイと視聴者を引き込んだが、当時と変わらぬ“オジさんドラマ”が、令和を生きる視聴者に受け入れられるかは未知数だ。そして、残念なのは今年の正月、スピンオフ特番で『半沢直樹』主役を演じた吉沢亮(26)が、本作には登場しないということ。若者にファンが多い俳優なだけに、彼の不在も大きな痛手となるに違いない。

 さらに気になるのが、新型コロナウイルスの影響で、放送の開始が当初の予定より3か月も遅れてしまったことだ。4月の時点で視聴者が持っていた期待感が、薄れていることは間違いないだろう。様々な逆境の中、『半沢直樹』が前作に迫る視聴率を出せるのか、注目だ。(ドラマライター・片桐)

※画像はTBS『半沢直樹』番組公式ホームページより

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