日本に憧れて…鎖国の江戸時代、日本に密入国し日本初の英語教師となった外国人の軌跡 (2/3ページ)
そして、6月27日に焼尻島(やぎしりとう:北海道南部にある島)にたどり着いたラナルドでしたが、無人島と判断すると利尻島(りしりとう:北海道最南端部に位置する島)へ向かいます。
焼尻島にあるラナルド上陸地のモニュメント/Wikipediaより
7月2日に利尻島につくと、漂流者を装うためにわざと船を転覆させて上陸しました。
利尻島ではアイヌ人に厚遇され、その後宗谷(そうや)へ向かいます。同年8月宗谷から松前へ移動すると9月の初めには長崎へ移送されました。
日本初の英語教育となる嘉永元年(1848)9月16日に長崎へついたラナルドは長崎奉行所で取り調べを受けます。
その時に絵踏を行ったところ、最初は日本の悪魔と思い踏みつけ、2度目には何を踏んでいるのか理解しました。
しかし、ラナルドはプロテスタントだったので、躊躇わずに踏みつけたという逸話が残っています。
取り調べの後、座敷牢に入れられたラナルドが日本語や日本文化に少しながらも精通していることを理解した長崎奉行の井戸覚弘(いど-さとひろ)はオランダ語通詞に英語を学ばせることにしました。
ラナルドは14名の通詞に座敷牢ごしで英語を教えました。英語の教育はオランダ経由で以前から行われていましたが、オランダ訛りの強い英語だったので母語話者による英語教育はラナルドが初めてになります。