広島、“お得意様”巨人と立場逆転?「何か打開策を練らないと」首脳陣が危機感を募らせるワケは (2/2ページ)

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 「佐々岡監督はリリーフ陣の配置替えを含め、まだ色々とテストをしているようですね」(球界関係者)

 セーブポイント、つまり、クローザーの話だが、開幕からそのポジションを任されたスコットは救援失敗が続き、二軍落ちした。佐々岡監督がその代役クローザーに、昨季トレード加入した菊池保則を“大抜てき”した。

 「菊池はプロ13年目。主にリリーフでやってきましたが、通算でセーブを挙げたことがありません。佐々岡監督は現役時代にリリーフも経験しているので、適任かどうかを見定める目は確かです。でも、一番驚いていたのは菊池でした」(前出・スポーツ紙記者)

 その菊池がプロ初、そして、現時点でチーム唯一のセーブポイントを挙げたわけだが、手厳しい意見も聞かれた。

 「スコットの二軍降格は7月3日。菊池にクローザーを通達したのは、7日でした」(前出・関係者)

 スコットを降格させた翌4日、5日だが、広島は矢野阪神に連敗を喫した。6日は予備日だったものの雨天中止、7日も雨天中止だった。「新クローザー・菊池」が登板したのは翌8日だった。佐々岡監督は手探り状態での投手継投を続けている。救援陣が不安定なので、広島ナインも先取点を取られた時点で浮足立ってしまうのだろう。一日も早く“勝利の方程式”を完成させなければ、首位巨人とのゲーム差は縮まらないだろう。(スポーツライター・飯山満)
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