清純派から艶大作で生バスト魅せ!早乙女愛の「両極に揺れた」女優人生とは

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清純派から艶大作で生バスト魅せ!早乙女愛の「両極に揺れた」女優人生とは

 女優・早乙女愛が死去したのは2010年の7月20日。51歳の若さだった。アメリカ・シアトルでの客死の衝撃は大きかった。

 映画「愛と誠」(1974年)での役名そのままの芸名を持った鹿児島出身の“薩摩おごじょ”は、前を見据えた目線がまぶしい超清純派アイドルだった。同映画は、主役の「大賀誠」役が、人気絶頂の西城秀樹で大ヒット。当時を知る人なら、サブキャラながら人気だった「岩清水弘」の「君のためなら死ねる」の名セリフをマネしたムキも多いだろう。

 76年までに制作された「愛と誠」三部作や、「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」(75年)などの出演を経て、早乙女が大変貌を遂げるのが「女猫」(83年)だ。日活ロマン映画で、産婦人科の股を大きく開く診察台に乗る女性の股の間に、〈監督  山城新伍〉のクレジットについ笑ってしまうB級感が炸裂する艶大作である。

 女医役の早乙女の同性を愛するシーンが満載。シャワールームの真俯瞰の絵面いっぱいに、マッパの早乙女!まさに山城の早乙女“愛”が炸裂しているのだ。スクリーンをこれでもかとばかりに彩るのは、早乙女の量感と心地良いだろう重ささえ伝わる、至宝といっていい豊かなバストであった。

 振り切った“艶技”を見せた早乙女愛がその後出演した映画が、中島貞夫監督の「瀬降り物語」(85年)。

 四国でのオールロケ画面のクオリティ素晴らしさ、主演であるショーケン・萩原健一の凄みのある演技など、数多あるが、藤田弓子の脱ぎ姿もが印象的である。人工照明ではない、自然光のもとの全脱ぎ姿は日常性を帯びつつ、崇高であった。早乙女もまた山の頂上で、豊かなバストをさらす演技を見せている。

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