坂上忍「追放」、安藤優子「クビ」、フジテレビお昼大混乱の「黒幕」!

日刊大衆

坂上忍
坂上忍

 安藤優子(61)と高橋克実(59)がMCを務める情報番組『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)が9月末で打ち切りになることが明らかになった。

 10月以降、フジテレビの昼は、坂上忍(53)がMCを務める『バイキング』(月~金曜11時55分)を1時間延長して3時までの本格的な情報番組に。その後は1時間のドラマ再放送枠をはさんで4時からは加藤綾子(35)がMCを務めるニュース番組『Live News it!』が、こちらも3時間の生放送なり、ゴールデンタイムまでつなぐことになると見られている。

「『グッディ』の打ち切りが決まったのは、新型コロナウイルスの影響が大きいといいます。イベントや作品の公開が次々と中止され、テレビ各局への広告出稿が激減。フジテレビでは年間で億単位の制作費削減を求められている番組もあるほどです。

『グッディ』を終わらせて『バイキング』を延長するという形にしたのは、2番組制作するよりも1番組のほうがトータルの制作費がかからないから。ただ、フジテレビ内部では当初、『バイキング』を打ち切るという選択肢もあったといいます。

『バイキング』ではなく『グッディ』を打ち切ることに決まったのは、“切りやすいほうを切った”、“切って文句が出ないほうを切った”ということでしかないといいます。『バイキング』は2時間で放送時間も長いですし、国民的長寿番組『笑っていいとも!』終了後、『バイキング』を軌道に乗せ、ここ数年のフジテレビを支えてきた坂上さんを残す判断をした、ということでしょう」(制作会社関係者)

■フジ上層部が『バイキング』を問題視

 7月16日発売の『女性セブン』(小学館)によると、『バイキング』と『グッディ』のどちらかの制作費を削減しなければならない中で、安藤のギャラの高さも『グッディ』打ち切りの要因になったという。

 10月から1時間放送時間が延長される『バイキング』について、その番組の内容をフジテレビ上層部が問題視していると、『女性セブン』では報じている。

「『羽鳥慎一モーニングショー』や『報道ステーション』など、テレビ朝日の番組は政権に批判的な論調がベースで、安倍政権はこれらの番組にイラだちを覚えていたといいます。

 同じく『バイキング』でも政府のやり方を徹底的に糾弾。特に坂上さんは番組の中で、安倍政治批判を繰り返してきました。ただそれは視聴者目線のもので、言葉こそキツいものの、決しておかしなものではなかったと思われます。『バイキング』はあくまで昼どきの情報トークバラエティですが、そうした番組の“意見”に対しても、いちいち気にし、さまざまな手法でなんらかの圧をかけると言われているのが安倍政権なんです」(前出の制作会社関係者)

 ただ、フジサンケイグループはこれまで保守的で政権寄りのスタンスを取ってきたとされる。そんな中で、『バイキング』では坂上を中心に積極的に政権批判を展開。これに対し、フジテレビ上層部からは「バラエティ番組が政権を批判するとは何事か」と、不快感を示していると『女性セブン』では伝えている。

■バラエティ制作から情報制作局へ移管

「これまで『バイキング』はバラエティ番組を制作する編成制作局制作センター第二制作室が制作していました。しかし、10月からはニュースや情報番組などを手掛ける情報制作局が担当することになる。というか、『グッディ』を担当していた情報制作局のスタッフがそのまま『バイキング』にごっそり移管することになるといいます。

 それは坂上さんの権力を削ぐため。『バイキング』は坂上さんが番組で取り上げる内容や方向性を決めてきましたが、10月以降は情報制作局が番組作りの中心を担うことになるのではといいます。フジテレビ上層部としては“坂上に好き勝手やらせたくない”という思惑があり、番組リニューアルを決めたとささやかれています。

 これほどまでにフジテレビが『バイキング』と坂上さんを注視しているのは、日枝久氏の影響が大きいと、関係者の間ではもっぱらですよ」(民放キー局ディレクター)

■とんねるず石橋の番組は終わらない

 日枝氏は1988年にフジテレビジョンの代表取締役社長に、2001年には代表取締役会長に就任。2017年には代表権のない相談役に退いている。

「会長退任後も、日枝氏はフジサンケイグループ全体の代表者で、フジテレビの取締役相談役を務めていますし、音楽事業関連会社や都市開発などを手がける不動産事業など、多くのグループ企業にも影響力を残しています。

 当然、フジテレビについても日枝氏の影響力は厳然としてあります。その最たる例が『石橋、薪を焚べる』(フジテレビ系)でしょうね」(前出の民放キー局ディレクター)

 とんねるず石橋貴明(58)の冠番組『石橋貴明のたいむとんねる』が3月で終了し、4月からは『石橋、薪を焚べる』がスタートした。

「『薪を焚べる』は、たき火を前に石橋さんとゲストがトークをするだけの番組で、一部では“YouTubeでもいいんじゃないか?”という声が上がるほどの内容です。しかし、それでもフジテレビから石橋さんのレギュラー番組がなくならないのは、日枝氏の影響が大きいともっぱら。

 日枝氏がフジテレビの編成局長時代から石橋さんとは交流が続いています。1988年に『とんねるずのみなさんのおかげです』がスタートし、タイトルを『みなさんのおかげでした』に変え、番組は30年にわたって続きました。

『みなさん』にGOを出したのが日枝氏で、彼は編成局長から社長、そして会長に昇りつめたんです。だからこそ、日枝氏の目が黒いうちはフジテレビから石橋さんの番組をなくすわけにはいかないというわけなんです」(前同)

 そんな日枝氏は、安倍晋三首相とは定期的に会食をし、ゴルフに行くような関係だという。

■安倍政権と日枝氏

「日枝氏は、親交のある安倍首相や政権批判を繰り返す『バイキング』と坂上さんを面白く思っていないようで、“ちょっとバランスが悪くないか?”“与党批判が過ぎるのではないか”と漏らしたこともあったのではと。その“意向”に忖度が乗っかり、話がより大きくなり、“坂上を降ろせ”という話にまでなったとささやかれています。

 そうしたときに浮上したのが坂上さんの“パワハラ問題”。たしかにパワハラめいた言動があったのは事実のようで、坂上さんの厳しい態度にショックを受けているスタッフもいるといいます。それをきっかけに坂上さんを降板させるというところまで話が持ち上がり、『バイキング』を終わらせて『グッディ』を終わらせるという案も浮上したといいます。

 最終的には、コロナの影響で“制作費を浮かせるため番組を切らないと”という話になり、どちらの番組が視聴率を取れるか検討した結果、『グッディ』が打ち切られることになったといいます」(前出の民放キー局ディレクター)

■『バイキング』から過激さが消える!?

 前出の制作会社関係者はこう話す。

「パワハラ問題に加えて、坂上さんがやり過ぎているから政権批判が繰り返されているとフジテレビ上層部は考え、坂上さんに好き勝手やらせないために、10月からは第二制作室から情報制作局が番組を作ることになったんです。ただ、坂上さんから権力を奪って番組が面白くなるかというと疑問です。

 たしかに『バイキング』は時に行き過ぎた面があるのは事実でしょう。しかし、それは一般の視聴者目線であり、また逆に行き過ぎて過激なところが視聴者にはウケているんです。ブラックマヨネーズフットボールアワーおぎやはぎなど、芸人をコメンテーターに起用して、バラエティのノリの過激さ、ポップさを出せていたのは第二制作室が番組作りをしていたから。加えて坂上さんの毒舌が番組の醍醐味ですよね。

 10月からより情報番組色を強くすると発表されていますが、番組の面白さという点では、つまらないほうにテコ入れされてしまう可能性が高い。これまでの過激で面白い『バイキング』を求めている視聴者は離れていき、視聴率も落ち込んでしまうのではとささやかれています。

 上層部の一言をきっかけに変な忖度が働き、結果、現場がめちゃくちゃになり大失敗に終わるというのはテレビ業界以外でもよくある話。『バイキング』も『グッディ』も、フジテレビのドンの一言で崩壊に向かっていく……なんてことになるのかもしれません」

 10月のリニューアルで、坂上の牙は抜かれてしまうのだろうか!?

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