三浦春馬だけじゃない…若くして世を去った「世界の才能たち」

日刊大衆

三浦春馬
三浦春馬

 7月18日、俳優の三浦春馬さん(享年30)が都内の自宅マンションで死去した。所属事務所アミューズがHPで明かしたところによれば、葬儀は既に密葬という形で執り行われ、ファンに向けた“お別れの機会”は別途設けられる予定だという。

 誰もが羨む恵まれたルックスと確かな実力を持ち、子役時代からの活躍はもちろん、この先の将来も嘱望されていた三浦さん。あまりにも唐突すぎる別れに、訃報から数日が経っても、各方面からの悲しみや追悼の声が途絶えることはない。

 残された我々は「なぜ」「どうして」と答えの出ない問いかけを繰り返すばかりだが、世界を見渡してみると、三浦さんのように突然この世を去った“若きスター”が想像以上に多いことがわかる。

■薬物の過剰摂取が原因で…23歳の若さで急逝したあのハリウッド俳優

 古くはかの有名なハリウッド俳優、リバー・フェニックス。10歳からショービズ界で活躍し、1985年の映画『エクスプロラーズ』 で俳優デビューしたリバーは、その翌年に出演した『スタンドバイ・ミー』で一躍注目を浴びる。その後、1988年の『旅立ちの時』でアカデミー助演男優賞にノミネートされたほか、代表作となった1991年の『マイ・プライベート・アイダホ』でヴェネツィア国際映画祭の男優賞を受賞し、一気にスターダムに駆け上がった。

 類まれなるスター性に将来が期待されたが、薬物の過剰摂取が原因で、23歳の若さで急逝。没後27年を迎えた現在も、ファンから愛され続けている。

■『ダークナイト』のジョーカー役の俳優も28歳で急死

 また、2008年『ダークナイト』のジョーカー役で映画史に名を刻んだヒース・レジャーも、映画公開を待たずに急性薬物中毒により28歳で急死している。オーストラリア出身のヒースは、10歳のころから子役として地元で活躍。1999年に『恋のからさわぎ』でハリウッドデビューを果たすと、2005年、カウボーイ同士の同性愛を描いた『ブロークバック・マウンテン』での繊細な演技が評判を呼び、26歳にしてアカデミー主演男優賞にノミネート。死後、前述のジョーカー役で史上4番目の若さでアカデミー助演男優賞を受賞したが、同作で見せたあまりに鬼気迫る演技ぶりに、彼の死については今もなお“ジョーカーに感化されたからではないか”とささやかれている。

■“27歳で他界”「27クラブ」って知ってる?ジンクスなのか、それとも......

 俳優のみならず、ミュージシャンの急逝も少なくない。「27クラブ」という言葉をご存知だろうか。世界の将来有望なミュージシャンたちが自殺や薬物中毒、あるいは不慮の事故などさまざまな理由で“27歳で他界”していることから、音楽界において「もっとも悲劇的で奇妙な偶然の一致」と位置づけられている。

 メンバーには、ブライアン・ジョーンズジミ・ヘンドリックスジャニス・ジョプリンジム・モリスンカート・コバーンといった著名なロック・ミュージシャンらのほか、2011年、アルコール中毒によりこの世を去ったシンガーソングライターのエイミー・ワインハウスも含まれる。

■世界的DJに人気ラッパーも......

 また最近でも、近年のEDMシーンを牽引し、『グラミー賞』にも2回ノミネートされたスウェーデン出身の天才DJ・Avicii(アヴィーチー)が2018年に28歳の若さで逝去。死因は明らかになっていないが、自殺とみられている。また、ヒップホップ界の新星として期待されていた米人気ラッパーのジュース・ワールドも、昨年12月、降り立った空港でけいれん発作を起こし、21歳の若さで亡くなっている。

■「韓流ブーム」を巻き起こした立役者の一人も......

 お隣の韓国でも同様だ。2003年に日本で放送されたドラマ『冬のソナタ』などで知られ、ミセス層を中心に一大「韓流ブーム」を巻き起こした立役者の一人、パク・ヨンハ(享年32)の急逝は国内外のファンに大きな衝撃を与えた。

 死去の一報が駆け巡った2010年当時、日本のメディアでは“首吊り自殺”と報じられ、その背景には父親の介護問題や自身の金銭問題、日本で活動することに対する韓国内の誹謗中傷など、複合的な原因があったのではないかと言われている。温かな笑顔と飾らない人柄は今も多くの人々に愛されており、昨年、韓国の薬泉寺にて10回忌特別法要が営まれた際には日本からも熱心なファンが参加した。

■K-POPアイドルたちの度重なる悲報

 さらに近年も、2017年12月に男性アイドルグループ「SHINee」のジョンヒョン(享年27)が、2019年10月に元「f(X)」のソルリ(享年25)が、同年11月に元「KARA」のク・ハラ(享年28) が自殺。日本でも親しまれていたアイドルたちの度重なる悲報に衝撃が広がったことは記憶に新しい。日本国内でも、今年5月に『テラスハウス』(フジテレビ系・NETFLIX)に出演していたプロレスラー・木村花さん(享年22)が命を絶ったばかりだ。

 今回の三浦さんの訃報は台湾や韓国を含むアジアの国々のほか、英仏などヨーロッパでも取り上げられた。“若き才能の喪失”を悔やみ、故人の冥福を祈る気持ちは世界共通に違いない。

「三浦春馬だけじゃない…若くして世を去った「世界の才能たち」」のページです。デイリーニュースオンラインは、ジュース・ワールドジム・モリスンブライアン・ジョーンズリバー・フェニックス木村花エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る