天才テリー伊藤対談「丘みどり」(1)初告白の男の子にいちばん嫌いだと (2/2ページ)
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週刊アサヒ芸能 2020年 7/23号
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丘みどり
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演歌
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歌手
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テリー伊藤
テリー その頃にはもう歌手になりたいと思ってた?
丘 はい。おばあちゃんに鳥羽一郎さんのコンサートに連れて行ってもらったのが5歳の時で。「わぁ、めちゃカッコいい!」「鳥羽一郎になりたい」って思いました(笑)。
テリー アハハ、女の子なのに。女子校?
丘 いえ、共学です。
テリー どんな学校?
丘 すごい山の中にあって、田んぼにシカがいたりするので、ちょっと遠回りして帰ったりしてました。うちの庭にはイノシシやタヌキも出てましたし。
テリー ええっ、姫路でしょ。確かにあのへんは何にもないもんなぁ。でも、そんな田舎にこんな美人がいたらモテたでしょう。
丘 アハッ、そうですね、モテないことはなかったです。そんなめちゃくちゃはモテなかったですけど。
テリー じゃあ、告白もいっぱいされて。
丘 というより、好きだと思ったら自分から言うタイプなんです。
テリー あ、積極的なんだ。
丘 でも、初めて告白したのが高校1年生の時。相手は同じクラスで、休み時間とかずーっとカーテンの中に隠れてる男の子だったんですよ。なんか人としゃべるのが大嫌いで、「ねぇねぇ、しゃべろうよ」って言っても、全然出てきてくれなくて。
テリー へぇ、変わったヤツだなぁ。今でいうオタクみたいな?
丘 ちょっとそんな感じです。で、私は毎日カーテンの中をのぞいて、「ねぇ、しゃべろうよ」って言って、電話番号を交換して、勇気を出して告白したんですけど、「1週間考えさせてくれ」って言われて。1週間後に「僕は丘さんみたいによくしゃべる女の子がいちばん嫌いです。だから、今後一切、僕に話しかけないでください」って言われたんです。
テリー ええ~っ、ひどい!
丘 だから、それがトラウマになって、そこからあんまり「好きだ」って言わなくなりました。
テリー 普通、無口な人は自分と逆のタイプを求めるものだけどね。
丘 私もそうかなと思ったんですよ。でも、すごく嫌だったみたいです。