坂上忍『坂上どうぶつ王国』は死守!!フジ上層部との“追放バトル”のウラ!

日刊大衆

坂上忍
坂上忍

 民放キー局の秋改編。フジテレビには大激震が走っている。

安藤優子(61)と高橋克実(59)がMCを務める情報番組『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)が9月末で打ち切りに。さらに、坂上忍(53)がMCを務める『バイキング』(月~金曜11時55分)が1時間延長して、午後2時45分まで2時間50分の生放送『新バイキング(仮)』になることが、7月21日に発表されました。

『グッディ』の終了が決まった最大の要因は、新型コロナウイルスの影響だといいます。コロナ禍でスポットのCMが激減し、秋以降、定期で入るCM収入も、さらに大幅に落ち込むと予想されます。その額は想像もつかないほどだと言われ、そのために大規模な制作費の削減が必要だったんです。フジテレビでは半期で3億円以上の制作費削減を求められている番組もあるという話でした。

『グッディ』を終わらせて『バイキング』を延長するという形にしたのは、2番組制作するよりも1番組のほうがトータルの制作費がかからないから。ただ、フジテレビ上層部の考えの中には、当初は、『バイキング』を終了させ、『グッディ』の放送時間を伸ばすという選択肢もあったといいますね」(放送作家)

■生き残りバトルに勝った『バイキング』

 前出の放送作家は続ける。

「『グッディ』が終わり『バイキング』が生き残って、拡張されたのは最終的にはやはり、『バイキング』のほうが視聴率が期待できそうということのようです。国民的番組だった『笑っていいとも!』の終了を受け、引き継いだ『バイキング』を立て直し、他局に対抗できる番組にまで育てたのは坂上さんの手腕といえる。坂上さんの存在が『バイキング』を生き残らせたのではないでしょうか」

 しかし、『バイキング』について、その番組内容をフジテレビ上層部が問題視していると、7月16日発売の『女性セブン』(小学館)は報じている。

「これまで『バイキング』では、安倍政権の政治をかなり厳しく糾弾してきました。MCの坂上、そして、東国原英夫(62)や岸博幸氏(57)などゲストコメンテーターも、舌鋒鋭く安倍政治批判を繰り返してきました。ただ、それは視聴者目線のもので、言葉はキツくても、決して的外れなものではなかったと思われます。

 フジサンケイグループは、これまで保守的で政権寄りのスタンスを取ってきたとされています。そんなことはお構いなしに安倍政権を叩く『バイキング』に、フジテレビ上層部は不快感を示していたと『女性セブン』では伝えています」(女性誌記者)

■“坂上潰し”の刺客とパワハラ疑惑

 ワイドショー関係者は言う。

「元フジテレビ会長で現在もフジサンケイグループ全体の代表者の日枝久氏(82)は、安倍政権との太いパイプがありますからね。『バイキング』の放送内容を“やりすぎ”と感じたかもしれませんね。

 実際、安倍政権が最も気にし、注視しているのは、報道番組よりもワイドショー、そしてネットの声だといいます。それ自体、驚くべきことのなのですが、政府官邸は冗談抜きに各局のワイドショーをチェックしている。そうした中で、『バイキング』が政府の要注意番組に入っていると、日枝氏やフジ上層部が知るに至ったのではないでしょうか。それで、“坂上を黙らせろ“、“坂上を降ろせ”という話になったとささやかれています。

 5月から番組に出演するようになり、無理筋な安倍政権擁護コメントでたびたび炎上しているフジテレビ報道局解説委員室上席解説委員の平井文夫氏(60)は、“坂上潰し”の刺客と言われています」

 そんな中、6月16日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)で、坂上のパワハラ疑惑が報じられたのだ。

 記事によると、リハーサルでやったことが坂上の一言でひっくり返るほか、2名の番組スタッフが体調不良で休職中で、パワハラによるストレスが原因だとされているという。

 7月10日の『東スポWeb』でも、坂上のパワハラ疑惑について伝えており、坂上が『バイキング』のスタッフに対し、厳しく当たることが多いため、スタッフサイドがフジテレビ上層部に「『バイキング』を終わらせてほしい」と申し出たという。

「昨今、どこの企業でもコンプライアンスが重視されますが、それはテレビ局も同様。フジ上層部は『バイキング』でのパワハラ疑惑についても問題視していて、対応策に踏み切った。それが10月からさらに1時間伸びる『バイキング』の制作陣を一新するということです」(制作会社ディレクター)

■「情報収集能力がなかったんです」

 前出の制作会社ディレクターは続ける。

「これまで『バイキング』はバラエティ番組を制作する編成制作局制作センター第二制作室が制作してきましたが、10月からは情報番組などを手掛ける情報制作局が担当することになります。そして『グッディ』を制作していたスタッフはそのまま『バイキング』にスライドすることになるそうです。

 現場スタッフとの温度差はかなりありそうですが、上層部の判断で、“二制(第二制作室)は坂上さんと仕事をしない”という方針になったということです。坂上さんのあまりにもキツイ言動、長時間労働につながる放送内容のどんでん返しなどなど、パワハラとも言われかねない態度を問題視したということでしょうね。

 坂上さんも『女性セブン』の直撃取材に、“(『バイキング』は)バラエティー班が作っている唯一の情報番組だったんですが、本当に情報収集能力がなかったんです”と言い放っていましたが、やはり両者には深い溝があるんでしょう」

 坂上とフジテレビ編成制作局制作センター第二制作室との確執。それは『バイキング』だけでは終わらなかったという。制作会社ディレクターは言う。

「9月末で、同じく二制が制作する『直撃!シンソウ坂上』(毎週木曜21時~)が打ち切られることが決まっています」

■継続が決まったワケ

 制作会社ディレクターは続ける。

「2018年4月から放送されている『シンソウ坂上』は、人気芸能人のプライベートやかつて活躍した芸能人を今を追う番組。同番組の世帯視聴率は堅調で、フジテレビではめったにない13%を超える数字をとったこともありました。しかし、現在、重要視されるようになった13歳から49歳までの個人視聴率が振るわなかった。それではCMが入らずお金にならないと、遠藤龍之介社長(64)が打ち切りを決めたと言われています。

 ただその判断には、二制と袂を分かつことになったパワハラ騒動、そして“フジテレビのドン”日枝氏が坂上さんのことを問題視しているということも関係していそうですよね。そうなると、存続が危ういと考えられるのが、二制が制作する坂上さんのもうひとつのバラエティ番組『坂上どうぶつ王国』(毎週金曜19時~)です」

 2018年10月からレギュラー放送が始まった『坂上どうぶつ王国』。坂上が自ら千葉県に4500坪の土地を購入し、人間と動物との触れ合いをテーマにした番組だ。

「『バイキング』、『シンソウ坂上』を軌道に乗せ、絶好調にあった坂上さんが“どうしてもやりたい”と自腹を切って土地を買い、始めた番組です。しかし、スタートしてしばらくしても視聴率は一桁の前半という壊滅的状態で、実は開始3か月で企画変更を打診されたそうです。その際に“俺は自腹切っているのに、フジテレビは少しの我慢もできないのか!?”と坂上さんが激怒し、継続が決まったといいます。

 そして、今回の秋改編でも、 『どうぶつ王国』は、結論から言えば、継続とのことです。おそらくフジ上層部は、続く低視聴率に加え、さまざまな問題から打ち切りたかったのが本音でしょう。それでも番組が継続となった理由は2つあります」(制作会社プロデューサー)

 ひとつは、やはり坂上が金を出して土地を購入して始めた番組というのが大きいという。

「もうひとつは、『バイキング』を立ち上げ、『シンソウ坂上』、『坂上どうぶつ王国』を坂上さんとともに始めて、その後、出世し現在、編成局幹部の地位にあるA氏の存在です。フジ上層部の間で坂上さんへの不満が渦巻き、追放論まで語られる中、今回はA氏の力によって、打ち切りは『シンソウ坂上』のみに止まったのでは、という話ですね。

 ただ、一時期に比べ、坂上さんの地位が揺らいでいるのは事実。10月からの『新バイキング』が坂上さんの正念場になるのではないでしょうか」(前同)

 お台場の帝王に駆け上がった坂上。未来に待つのは、その地位の維持か、さらなる向上か、それとも凋落か――。

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