古代エジプト第15王朝を支配したヒクソス族は外国人勢力ではなかった (2/3ページ)
すると、テル・エルダバ市民の大多数は多種多様な場所から移住してきた人たちであることがわかった。この状況は、ヒクソス王朝が成立する以前から続いていたようだ。とすると、エジプトが突然遠方のひとつの国から侵略されたという話とは合わない。
むしろ、ヒクソスはかつては外から移住してきたが、エジプト国内にあった地域ごとに違う多様な文化のひとつとして、何代にも渡って国内に定住し、最終的に台頭してきたと考えたほうが筋が通る。

ヒクソス族が持っていたとされるお守り image by:The Metropolitan Museum of Art (CC0)
・暴力的侵略ではなく穏やかな支配
これは、考古学化学を使って、ヒクソスの起源に取り組んだ初めての研究だが、幅広い化学技術を使ってさらに調べを進め、ヒクソスや非エジプト人の祖先を特定する必要があるだろう。
特定の同位体分析といった考古学化学によって、古代エジプトで重要な文化的転換があった時代に、最初に移住してきた人々について知ることができます。