『半沢直樹』の「変態」2人・市川猿之助と香川照之“やりすぎの絆”

日刊大衆

香川照之
香川照之

 7月24日の『A-studio+』(TBS系)に、同局のドラマ『半沢直樹』で絶賛活躍中の四代目市川猿之助(44)が出演。共演者であり、いとこでもある香川照之(54)との間にある、絆の強さを見せた。

 猿之助と香川は、『半沢』ではそれぞれ、半沢(堺雅人)を潰そうともくろむ東京中央銀行証券営業部長・伊佐山と、同銀行の取締役で、シーズン1の半沢の宿敵・大和田常務(シーズン2では取締役に)を演じていた。

「ドラマの伊佐山は、かつては大和田を目標としていて“愛弟子”とまで評されていたにもかかわらず、1話でいきなり裏切って切り捨てるドライなキャラクター。しかし、現実の2人は、互いに高め合う、よき関係です。『Aスタ』でも、収録中のエピソードが明かされていましたね」(制作会社関係者)

 ドラマの撮影について猿之助は、現代劇のセリフがすべて歌舞伎調になってしまうことが気になり、香川に相談したところ、セリフ回しや言葉遣いをアドバイスしてくれたという。

『香川は、猿之助の役のセリフを全部演じたうえ、詳細なアドバイスを吹き込んだ“ボイスメモ”を渡したり、香川の出番がない日も現場を訪れて、猿之助に演技指導をしてくれたという。

「”歌舞伎ではこうなんだけど、ここ(ドラマ)はこうやって逃げたほうがいい”ってすごく論理的に説明してくれる」と、猿之助は香川の指導を称賛していた。

「そのほかにも、17年の『スーパー歌舞伎セカンド「ワンピース」』の際に、装置に左腕が巻き込まれ、骨が飛び出る全治6か月の“開放骨折”を猿之助が負った際の話では、香川が母校・暁星学園の関係者に声をかけ、全面サポート体制を作ってくれたエピソードなど、深い関係が語られました」(前同)

■猿之助と幸四郎の変態ブラザーズ

 番組ではさらに猿之助の交友関係について触れる一幕もあったが、その際、十代目松本幸四郎(47)と仲が良く、後輩たちから「変態ブラザーズ」と呼ばれている、という話題もあった。こちらは19年の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)などでもたびたび公言されていることだが、幸四郎と猿之助は、ちょっとした“変態”としてそのなが轟いているという。

「12年の映画『シャッフル』のDVD発売記念イベントでは、猿之助について“楽屋のホワイトボードにずっと魚偏の漢字ばかり書いていた”という裏話が明かされたり、今回の『Aスタ』でも、猿之助が志野焼の茶碗を今年7月7日の『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京系)に持ち込んだ結果6000万円の鑑定結果が出た際に、幸四郎から“”ボク、パソコンがほしい。お金は有意義に使ったほうがいいよ“と売ること前提の電話がかかってきたことを話していました。

 猿之助と幸四郎、そして香川は同じ暁星高校出身で、大学も猿之助が慶応卒で、幸四郎は國學院中退です。東大卒の香川と合わせると、高学歴の”変態トリオ“と呼べるかもしれません(笑)」(女性誌記者)

■香川もまた変態!?

 香川は芸能界屈指の昆虫好きで有名で、NHKで不定期番組『香川照之の昆虫すごいぜ!』
という冠番組を持つほどだが、番組内でのはっちゃけぶりは、まさに“変態”としか言い表せないほどに昆虫について熱狂している。

「16年5月の『櫻井・有吉 THE夜会』に香川がカマキリの着ぐるみを着て、昆虫の解説をしたり、番組内でNHKにアピールしたところ、本当にNHKのプロデューサーが視聴していて、とんとん拍子で制作が決定した、という番組開始時点で常人とは違うスゴさを見せて話題になりましたよね。

 放送開始後は、昆虫採集用に私物のグローブと肘あて、膝あても用意して草むらに飛び込んだり、長すぎてカットされてしまうくらい毎回昆虫の生態などについて熱弁したり、尺に文句を言う姿が、たびたび放送されています」(専門誌記者)

 熱烈な昆虫にかける変態ぶりは業界内でも高く評価され、18年には認知度向上の貢献に対する感謝として、新属新種として記載された昆虫の化石に、『クジベローサ・テルユキイ』の学名をつけられるほどだ。ここまで趣味を突き詰められる人は、そうそういないだろう。

■『Aスタ』終了時に”共演”した2人

「当然、演技についても、並外れたストイックさの持ち主でもある。香川の演技について、三代目市川右團次(56)は彼のことを“並外れた努力家”と評しています。東大卒なのに、“インテリ芸人”のようなアピールもせず、黙々と演技に取り組んでいる姿勢を評価する声も多いですね。

 猿之助も、香川に『半沢』で演技指導を受けたエピソードから分かるように、やはり努力家。その甲斐あって、26日放送の最新話でも、突き抜けた顔芸と、口パクも入れると8連発の“詫びろ”コールで視聴者を大いに盛り上げました。怒声やセリフの緩急が、いい意味で歌舞伎らしさも感じさせる、素晴らしい演技でしたよ」(前出の専門誌記者)

『Aスタ』で笑福亭鶴瓶(68)は、猿之助について「歌舞伎の人であそこまで名ぁなすのは変人やねん」と、猿之助を評していたが、香川と猿之助を見ていると、まさにその通りと思わざるを得ない。

『Aスタ』終了後は、その後に放送される『news23』の告知が流れたが、その日は道頓堀での香川の看板が大写しとなり、香川と猿之助は最後まで“共演”していた。2人の半沢共演を祝した、スタッフからの意図的なものだったのかも?

『Aスタ』直後のNEWS23の予告

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