富士山噴火の前兆!?「幻の富士六湖」9年ぶりの出現に地域住民が戦々恐々 (2/2ページ)

Asagei Biz

「当時、専門家は、マグマが上昇した熱で富士山の斜面下にある『永久凍土層』が解け出し、それが伏流水となって南西に位置する富士宮地域へ大量湧出した可能性が高い、と分析していましたが、赤池についても、富士山の火山活動が活発になったことで、地温が上昇し、その影響を受け、樹海のあちこちに点在する溶岩洞窟内部の天然氷が溶け出たことが原因では、という説を唱える専門家もいます」(前出・地元紙記者)

 たしかに近年は、ゲリラ豪雨に代表されるように、ごく短時間で記録的雨量を計測することも珍しくない。だとしたら、赤池がもっと短いスパンで出現しても不思議ではないはずだ。そう考えると、幻の湖出現と、富士山の異変との間には、何かの因果関係があるのか……。

「実は、2011年の前に赤池が現れたのは、その7年前の2004年なんですが、この年は、新潟県中越地震が起こった年なんです。もちろん、偶然かもしれませんが、中越地震、東日本大震災ときて、今年はコロナ騒動に九州の豪雨災害ですからね。そんなこともあって、地元では『何か災いが起こる前兆では?』という声があるのも事実。このうえ、大きな災害でも起こらなければいいのですが……」(前出・地元紙記者)

 富士山は日本の象徴であると同時に、昔から日本人の気持ちの中には、富士山に守られてきた、という思いがある。

 コロナ禍で社会全体が大きな打撃を受け続ける今、富士山が噴煙を上げるなんてことのないよう、ただただ祈るばかりだ。

(灯倫太郎)

「富士山噴火の前兆!?「幻の富士六湖」9年ぶりの出現に地域住民が戦々恐々」のページです。デイリーニュースオンラインは、静岡県東部地震赤池精進湖富士五湖富士山社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る