サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「本格化レッドアネモスが勝つ」 (1/2ページ)
北海道シリーズは函館から札幌に移って2週目。今週はクイーンステークスがメイン。牝馬によるGIII戦で、芝の1800メートルで争われる。
これまではGIで勝ち負けした馬も出走してにぎわいをみせていたが、今回は少し小粒な印象だ。それでも重賞勝ち馬は少なくなく、顔ぶれは悪くない。
人気、有力どころは、その重賞勝ち馬ということになるだろうか。コントラチェック、シャインガーネット、スカーレットカラー、フェアリーポルカといったところだ。
しかし、だからといって人気、有力どころで決着することは少ない。牝馬は調子の波が大きく、消長が激しいところがあるからだろう。よって、状態のよしあしを見極めることが、より肝心といえようか。
前記した有力どころは、ほとんどがひと息入ったあとの休み明け。中間の稽古内容はむろんのこと、最終追い切りでどんな動きを見せるか、目が離せない。
傾向としては特に大きく荒れることは少ないが、だからといって人気サイドで決まることも少ない。
馬単が導入されてからこれまでの18年間、その馬単での万馬券は6回(馬連は5回)。この間、1番人気馬は5勝(2着6回)、2番人気馬は5勝(2着1回)。1、2番人気馬のワンツー決着はわずか1回のみということからもわかるだろう。
また、牝馬は引退も早く、よって6歳以上の古馬が勝ち負けすることはマレである。逆に若駒、3歳馬の健闘が目立つ。出走頭数が少ないわりに過去18年間で5勝(2着2回)と、古馬顔負けの活躍ぶりだ。
別定戦のため、GIで勝ち負けするなどの実績馬以外の3歳馬は52キロ(古馬は55キロ)で出走する。その斤量差が有利に働くのだろう。今回の3歳馬はシャインガーネットのみで、こちらも目が離せない存在だ。
ただ、この馬もNHKマイルC6着以来、3カ月ぶりの実戦。しっかりと抜かりなく調整できているかが問題となる。
この重賞にかぎらず、牝馬同士の一戦は難しく、悩ましいが、それでも穴党としてイチオシしたいのは、レッドアネモスだ。
同馬も1カ月半ぶりのレースで、ひと息入ったあと。