「察すること」ができない男性 産後の夫婦危機にどう対処する? (3/3ページ)

新刊JP

――東野さんが今回の本を通して伝えたかったことはどんなことですか?

東野:繰り返しになりますが、まずは男女の間にある歴然とした違いを知っておいていただきたいということです。そして、「Agree to disagree(意見が違うことを認める)」という言葉がありますが、相手は自分とは違うんだということを認めること。

それは差別とはいわないはずです。本当は学校教育で教えるべきことだと思うのですが、教えていないので、今回の本を通じて知っていただきたいですね。

あとは、特に男性の方々に、結婚や子どもを育てることについてもっと覚悟を持っていただきたいという思いもあります。産婦人科医としての経験上、男性は何となく相手を好きになって、なんとなくプロポーズして結婚したという方が少なくないのですが、最初はそうでも人間は成長していけるので、徐々にでも結婚生活や子育てへの覚悟を培っていただきたいと思います。

――最後に妻の出産を控えている男性や、産後の妻の変化にとまどっている男性の皆さんにメッセージをお願いいたします。

東野:夫婦の間でも言葉は大事です。相手にどんな言葉をかければいいのかというのは、相手にもよるので正解がないところですが、夫婦で一緒に考えれば会話は楽しくなっていくはずです。趣味が一緒じゃないと夫婦で会話できないのは悲しいことだと思うんですよね。

人生100年時代と言われますが、子どもと一緒に過ごす時間はせいぜい20年。子どもの方は思春期になれば親と離れたいと思いますから、実質15年ほどです。そうすると、子どもが巣立ってからが長いわけで、この長い時間を互いに愛し合う幸せな夫婦として生きていただきたいと思っています。今回の本のテーマは「産後」なのですが、そこにその先の夫婦関係の分岐点があるということを知っていただきたいです。

(新刊JP編集部)

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