2カ月で30キロ減に成功した男が語るダイエットの「ウソ」と「ホント」 (3/3ページ)

新刊JP

――ただ、この説を信じる人は多いですよね。

金森:正確には摂取カロリーが増えれば消費カロリーも増えるし、摂取カロリーが減れば消費カロリーも減ります。相互に独立変数ではないからです。摂取カロリーが消費カロリーより少なかったら痩せるというのが本当なら、氷河期のヒトはみんな餓死しているでしょう。そう考えると、カロリーにまつわる仮説はでたらめなんです。

――2カ月ほどで30キロもの減量に成功した金森さんですが、短期間での大幅な減量は体への負担も大きそうに思えます。体調面での不調はなかったんですか?

金森:何もないです。脂肪肝だったのが治りましたし、肌もきれいになりました。健康診断の数字も全部正常化しましたよ。

――体力が落ちたということもなく。

金森:私が実践した旧石器時代食は、「断糖高脂質食」と言い換えられます。体力が落ちたのではないかという疑問を持つのは、たぶん「断糖」のところだけ見ているからでしょう。

単なる断糖やスーパー糖質制限は、糖質の摂取を打ち切りますから、体内ではアミノ酸や脂肪酸を使って糖をつくり出す「糖新生」という作用が起きます。その過程で筋肉を溶かしてアミノ酸を作るので、筋肉量は減ります。結果、体力は落ちるし体にも悪い。

ただ、「断糖高脂質食」は糖を摂取しないぶん、脂質を摂取します。この方法だとダイレクトに脂肪酸をβ酸化でエネルギー源にできるので、筋肉量は減りません。体力的に落ちることはないんです。海外のアスリートも今はカーボローディングではなく高脂質食にシフトしています。

――糖分を摂らないと頭が回らなくなりそうな気がします。

金森:それは思い込みです。血液と、脳や脊髄を含む中枢神経系の組織液の間の物質交換を制限する血流脳関門という部分は、ケトン体も通過しますから、脂でも頭ははたらくんです。

(後編につづく)

金森重樹
東京大学法学部卒。企業グループオーナー。テレビで紹介されていたのをきっかけに、ふるさと納税の魅力に開眼。2014年度は200件以上、300万円以上をふるさと納税し、 食生活のすべてをまかなう「ふるさと納税の達人」。「徹底して理詰めで事に当たる」のがモットーで、長寿やダイエットに関心を持ち、わずか2か月で90kg→60kgの減量に成功。その理論の根幹を成す「断糖高脂質食」をはじめ、栄養学や文化人類学にまで領域を広め、「脂で痩せる」という独自メソッドのブラッシュアップに余念がない。

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