手越祐也「もう一度だけ見たかった」『イッテQ』不朽の名場面5

日刊大衆

手越祐也
手越祐也

 やはり『イッテQ』には彼が必要だったのではーー。そう思わせるのは、6月19日付でジャニーズ事務所を退所した元N E W Sの手越祐也(32)のことだ。

「日本テレビの『世界の果てまでイッテQ』には公式ホームページがあるんですが、8月2日現在、アクセスランキングの1位が『手越のノーチャラ生活in中国』なんです。4月12日に放送されたものですが、4か月近く経った現在でもランキング1位というのは異例。それだけ、手越の存在の大きさを感じさせますよね……」(制作会社関係者)

 手越はジャニーズ事務所を退所し、07年の番組スタート時から出演してきた『イッテQ』からも降板することが発表されたが、ファンと出演者にとっては手越の突然の卒業は、痛恨の出来事だった。

 M Cのウッチャンナンチャン内村光良(55)は、6月28日付の『週刊女性PRIME』で直撃取材に対応し、手越にメッセージを送ったことを明らかにしている。

「手越に対して《また宮川くんたちと3人で、どこかの国のお祭りにいけたらいいね》というメールを送り、記者に手越が“イッテQにノーギャラでも出たい”と言っていたことについて“そういう機会があることを願ってます。彼の選んだ道ですからね。頑張ってください……という感じです”と話した。これに “これがウッチャン”“”友情にウルッときた“と、SNSでは内村を称賛するコメントが相次ぎました」(WEB編集部)

■細胞のような心臓のような番組

 手越が退社を発表する前、活動自粛処分を下された際には、処分直後の5月31日の放送で、番組冒頭に内村光良が「私以外の方々はいつものように電話で参加となっています」と、リモート収録であることを伝え、宮川大輔(47)、イモトアヤコ(34)、森三中いとうあさこ(49)、出川哲朗(56)、谷まりあ(24)があいさつ。

 その後、内村が「さあそして、1人欠けておりますが……申し訳ございません」と、手越の名前は出さなかったものの、深々と頭を下げて番組はスタート。この対応も「ウッチャンの愛がすごい」と話題になった。

「手越自身も、番組への愛の深さを常々語っていて、16年8月21日の『おしゃれイズム』(日本テレビ系)どんなに過酷なロケであっても『イッテQ!』の仕事にNGを出さない理由として、“僕の人生をいろんな意味で大きく変えてくれた番組。恩返ししてもしきれない”と語り、17年2月7日の『イッテQ』10周年SPの際は“すごくいろんなことを勉強できた番組ですし、手越祐也という一人の人間を作った、細胞のような心臓のような番組でもあります”と、語っていた。実際、手越が担当する『エンターテイナー手越』や『ノーチャラ手越』は、アイドルはやるには過酷なロケが多いにもかかわらず、しっかりとやり遂げていますからね」(前出の制作会社関係者)

■手越“王子の玉子”が…

 その振り切りぶりが話題になったのは、2015年3月29日放送の『春のシャッフル3時間S P』。「手越祐也のミステリーツアー」で、イギリスを訪れた手越はジャニーズのトップアイドルとは信じられない姿を立て続けに披露していたのだ。

「スラックラインという、綱渡りでのアクロバットスポーツで、大技にチャレンジしたものの失敗し、手越はロープの上に股間から落下してしまったんです。“久しぶりに強打”と、悶絶する手越に“結局跳ね上がったのは、王子の玉子だけだった”というテロップがかぶせられました。

 さらに凄かったのは、その後に披露されたボディーペイント。苦手な虫を克服する、という名目でしたが、その方法が全身にクモのペイントをするというムチャクチャな内容でした。“初めてなんで要領もわかんないですし、ジャニーズ、上を脱ぐことはたくさんあるんですけど、下も、となると若干恥ずかしさもあるし……”と抵抗していた手越ですが、 “現場どこですか?”といういとうあさこの名フレーズをしっかり踏襲し、肌色のパンツ一丁で、乳首にニップレスを貼った姿で登場したんです」(W E B編集者)

 そこから、ペイント作業が始まったわけだが、尻を突き出し、股間から顔を覗かせるようなポーズを取らされた手越は「映っちゃダメなもの出てないよね。俺、このパンツの下、人生初のTバックはいてんだ」と仕事に向き合い、尻がアップで映された際は、“映っちゃダメなもの”が映っていたらしく「Q」という文字でデリケートゾーンが隠されていた。

「ジャニーズのタレントでは前代未聞だと思いますよ。手越のプロ根性には、視聴者からも絶賛の声が寄せられ、その後のスタジオトークでも“手越の手越”やら“王子の玉子”やらが飛び交っていました」(前同)

■「ノーチャラ生活」の名場面

 また、『ノーチャラ生活』も手越の代名詞とも言える企画だった。

「2018年5月の第1回放送ではカンボジアへ。派手なシャツで登場したものの、“チャラいものはすべて没収”ということで、服だけではなくゲーム、スマホ、香水も没収。しかし結局、市場で派手なトウガラシ柄のシャツとギラギラのサングラスを購入しチャラ男風の格好に落ち着いたんですけどね。

 食事として地元の住人にクモを出されると“俺クモ食べるんだったら6回週刊誌に撮られるほうがいい”と、語りながらもクモを食べ、ここでもプロ根性を見せつけました。1日を振り返る日記でも“ケータイを1日ピコピコしないなんて100年ぶりぐらいかなぁ〜??”とボヤいていましたが、地元の子供とカンボジアのゲームで遊んだり、タライ船に乗って湖を移動したり、地元の生活を楽しんでいましたね」(放送作家)

 2019年2月放送回では、フィリピンを訪問。

「村に到着し、伝統舞踊で歓迎されると、手越も“OK〜!行きましょう!”とテンション高く踊りに参加。“手越が加わるだけで村がクラブになってしまった”と、流石のカリスマ性を見せつけました。“地元の民族の生活を体験しながら己を見直そう”というテーマで、初めてDIYでの家づくりに挑戦した手越でしたが、村人に教わりながら器用な手つきで“テゴニャンハウス”を完成。藤を使ったイス作りではトゲだらけの藤の木やトンカチを使った慣れない作業に苦戦したものの、日が暮れても作業をやめず、イスを作り上げる真剣な姿が放送されました」(前同)

■「手越退社ってあんまりよくないね(笑)」

 その集大成となったのが、前述の2020年4月12日に放送された「手越のノーチャラ生活in中国」。今年1月に中国・瀋陽で行われたロケだが、チャレンジしたのは、マイナス18度という極寒の中でのレンコン掘りだった。

 1時間50分ひたすら凍った湖を掘って氷に穴を開け、水中で作業できる特製レンコンスーツを着て、極寒の湖に潜ることになった手越。

「手越はこらえにこらえていましたが、防護服はあるとはいえ、全身氷水に浸かっているわけです。足で湖底の土の中にあるレンコンを探るのも、経験が必要な作業なので、何度チャレンジしてもゲットできず、繰り返すうちに、全身の震えが止まらなくなってしまった。顔も真っ青で、危険な状態と判断したスタッフが“次をラストにして撮影を止めよう”と言った、その最後のチャレンジで手越はレンコンを1本ゲットしました。本人から絶対に止める、と言わない根性、そして、ラストで結果を出したことに、さすがトップアイドル、という称賛の声が相次いだんです」(女性誌記者)

 また、この日の放送では手越に関するあるワードが話題になった。

「手越は極寒マイナス18度のロケにもかかわらず “あんま寒くないね。去年の夏ぐらいから週4〜5日トレーニングをしてるから。手越祐也の代謝がMAXなのよ”と余裕の表情。 “手越たいしゃ...どうでしょうか”と提案するも、すぐに自ら“手越退社ってあんまりよくないね(笑)”と撤回。

 錦戸亮中居正広長瀬智也といったジャニーズタレント退社の話題が続いた時期だけに、自粛したのかもしれません。しかし、番組は悪ノリで“手越退社”発言をテロップでわざわざ入れてきた。その“手越退社”の画像がツイッターで出回り、トレンド入りしたんです。放送を見ていなかったファンは仰天したようですよ」(芸能記者)

■宮川大輔にもらい泣き

 その翌週、4月19日には『宮川・手越・中岡・みやぞんで挑むイギリス・パンケーキ祭り!』が放送された。4人が、パンケーキの乗ったフライパンをバトンがわりにリレーをする、という祭りだったが、手越はそこでも圧倒的な能力を見せつける。

「他の面々も運動神経が悪いわけではないですが、やはり手越の足の速さは際立っていた。1回戦、準決勝も突破して、決勝レースでも『イッテQ』チームは爆走して、審議の結果見事に優勝を勝ち取ったんです」

 この「祭り」企画のメインであるお祭り男こと宮川大輔と手越の間には、強い絆があった。

「お祭り企画はやらせ問題で18年11月から休止していたんですが、2020年の3月8日の放送で復活。その際、スタジオで内村にコメントを求められた手越は、“僕はなにを隠そう、祭りの大ファンですから”と語って、自分がロケに行ったとき、スタッフに“大輔さんの祭り、そろそろやんないの?”と聞いていたことを明かしたんです。すると、宮川は「ちょっと待って」と手越のコメントをさえぎると、涙を堪えるような表情に。共演者のいとうあさこらに「泣いてた!」とツッコまれていましたね。

 VTRの最中も、ワイプ画面で手越が何度も大笑いしながら涙をぬぐうような仕草を見せ、ツイッター上では“テゴにゃんが泣いてるの見て、こっちまでつられ泣きした”などと、手越にもらい泣きしてしまったという声が相次ぎました。

 また“手越から宮川への尊敬というか、強い思いを感じる。ふだん表に出さない人が、そうゆうのたまに出してくるの大好き”“手越……大輔さんのこと大好きなんだよね。一緒にお祭りしてね!”と言った声も多く聞かれましたね」(前出のW E B編集者)

 内村、大輔ほか『イッテQ』ファミリーとの絆は不変。いつかまた、手越の姿が見られる日が来ることだろう。

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