『RADWIMPS』野田洋次郎が7月16日、自身のツイッターに投稿した〝優生思想〟ツイート。ネット上では容赦ない〝たたき〟が巻き起こったが、一方でその行為を批判する声も。さらに、さまざまな有名人たちが騒動に言及する地獄絵図と化している。

コトの発端は、高校生棋士・藤井聡太棋聖が史上最年少でタイトルを獲得した日に野田が投稿した、

《前も話したかもだけど大谷翔平選手や藤井聡太棋士や芦田愛菜さんみたいなお化け遺伝子を持つ人たちの配偶者はもう国家プロジェクトとして国が専門家を集めて選定するべきなんじゃないかと思ってる。 お父さんはそう思ってる　＃個人の見解です》

という〝優生思想〟をニオわせるツイート。

これに対し、一気にヘイトが向けられると、野田は続けて《めちゃめちゃ真面目に返信してくださる人いますが冗談で言っています、あしからず》と弁明した。

「この投稿から数日後の23日に、京都市で筋萎縮性側索硬化症（ALS）患者が、SNSで知り合った医師2名によって安楽死される嘱託殺人事件が発生。逮捕された医師1名が強い〝優生思想〟を持っていたことが報じられると、さらに〝野田たたき〟が加速しました」（ネットメディア編集者）

そんな中、ロックバンド『04 Limited Sazabys』ドラム・KOUHEIは26日、自身のツイッターで、

《なんでもかんでも正義の剣振りかざしてんじゃねーよばーか　テメーの正義押し付けてマウント取ろうとかきもいし　お父さんはの時点でギャグってわからんやつAIとしか喋ったことねーだろ　っていうスタンプねーかなー》

などと、野田を批判するネット民を激しく批判。一方で、乙武洋匡は25日にツイッターで、

《『これぞ優生思想』という考え方をここまで無邪気に開陳できてしまうのは無知ゆえ》
《ここでお名前の挙がった方に限らず、すべての人が異性愛者であることを前提に話す時代もそろそろ終わりにしなきゃ。配偶者を持つこと、子どもを持つこと。それができない人だっているという事実を、そろそろみんなで共有していきたいですよね》

と野田を断罪。そして俳優・浅野忠信も29日に自身のツイッターにて、

《「冗談通じませんね」という人がいるけど　冗談が通じないのではない　冗談が面白くないのです》

と、名指しこそしていないものの、野田の〝冗談レベルの低さ〟を指摘するかのようなコメントを残した。

今年4月には『ナインティナイン』岡村隆史が、コロナ禍で多くの女性たちが風俗に流れてくるだろうとギャグ的に予測し、メディアも巻き込む大炎上に発展したばかり。何事も「ギャグ・冗談」だからといって済まされないことを、芸能人は肝に銘じておくべきのようだ。