仰天!高速道路の真ん中に建つ家(中国)

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仰天!高速道路の真ん中に建つ家(中国)
仰天!高速道路の真ん中に建つ家(中国)

image by:House in the Middle of a Motorway

 正確には道路の方が後にできたので、家の周りに道路を建設した中国政府と言った方がいいかもしれない。

 中国、浙江省温嶺市の高速道路上には、政府が提供する移転補償が十分でないとして立ち退きを拒否した老夫婦が棲んでいる5階建ての半壊した建物があるそうだ。

・浙江省の家

 この建物は集合住宅となっており、他の住人は全て転居したそうだが、Baogen氏とその妻は、政府が提示した保障金では新たな家を借り入れるのに十分な額ではないとして、断固として立ち退きを拒否した。

 かつて共産主義時代の中国では、国民に財産の私的所有権が無かったため、強制的に立ち退きを命じることが可能だったが、現在では、力づくで財産を破壊することは違法となっている。

家の権利書を持ち自宅前に建つBaogen氏 

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 一度は立ち退き要求を受け入れ、2人の息子たちが暮らす古い住居を売り払い、浙江省台州市でみんなが住める不動産物件を購入しようと考えていた夫妻だが、還付金が105万円しかもらえない為、十分な資金調達ができないとし、還付金を拒否したが、すでにその時は工事が始まっていたという。

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  結局、政府当局と折り合いがつかないまま工事は進められ、Baogen氏の家を避けるかたちで道路が開発されていったという。今ではちょっとしたランドマークとなっている。

 中国では国民の財産の私的所有権が認められるようになってから、立ち退きを巡ってのトラブルは各地で起きている。

・山東省の家

 山東省の高層ビルの建設地域で立ち退きを拒否した60代カップルの家。

 カップルは定期的に暴力団に脅され、何度も重機で家を破壊されそうになったそうだ。2009年には電力会社から電力供給、水道会社から水の供給をストップされた。

 順調に契約は進んでいたものの、契約書にサインをする前に工事が着工されたことに腹を立てた家主は立ち退きを拒否。家はそのまま取り残されることに。

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・湖南省の家

 湖南省株洲市では、Jiutian国際プラザショッピングセンター建設の際、立ち退きを拒否した地域住民らは、このセンターのビルの屋根の上に自宅を建設してもらうことを条件に立ち退き要求をのんだ。

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 完全に合意を得ないまま着工してしまったり、合意を得られたと思ってもまたその合意を覆されたりと、私的所有権自体の歴史が新しいため、様々なトラブルが頻発しているようだ。

 日本でも立ち退きを巡っては様々なトラブルが昔からあったが、高速道路の真ん中に家一軒残した状態で工事を敢行してしまうという例はかつてあったのだろうか?


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