藤井聡太「8冠」までの1000日計画(5)盤面全体の体勢が崩れない (2/2ページ)

アサ芸プラス

序盤=「知識」「経験」

中盤=「読み」「感覚」

終盤=「感性」「才能」

 知識や経験が付けば序盤巧者になっていくし、読みと感覚が研がれれば中盤を制することができるようになる、という塩梅だ。

 例えば序盤に関しては、若手よりベテランに利があり、若手はボロを出しやすいと言われている。若き日の羽生善治になぜ大逆転が多かったかといえば、序盤をあまり得意にしていなかったためすぐ劣勢になっていたから、という説もあるほどだ。しかし、現代の棋士たちは棋譜データベースにアクセスでき、コンピュータを使った順列組み合わせの研究も盛んになって、序盤をカバーできる若手が増えている。

 佐藤七段は棋士の成長の秘訣について、こう話す。

「成長といっても、これら6つの要素全部が徐々に備わっていくかというと、そうではありません。棋士たちは必ずやどれかの強さに特化するものです。それが人間ですから」

 それを踏まえ、藤井聡太棋聖の成長を見てみよう。

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