医療費から葬儀代まで。エミレーツ航空が期間限定の「コロナ保険」を無償提供。(アラブ首長国連邦) (3/4ページ)

カラパイア



 また、復路便に搭乗できなかった場合の渡航費用の他、ホテル宿泊などの隔離費用としても1日100ユーロ(約12500円)を最大14日間までカバーし、最悪の場合葬儀費用として1500ユーロ(約187000円)も支払われるという。

 ただし、検査費用はカバーされない。乗客は、自身で検査後感染していることがわかれば、エミレーツ航空のホットラインに連絡し、保険適用の承認を得る必要がある。

airport_e
image credit:Emirates Airline/Twitter 
・90%の需要が減少しているエミレーツ航空

 この太っ腹とも思えるコロナ保険の無償提供は、エミレーツ航空の“投資”でもあることをエミレーツ・グループのCEO(最高経営責任者)のシェイク・アハマド・ビン・サイード・アル・マクトゥーム(Sheikh Ahmed bin Saeed Al Maktoum)は明かしている。

 同社は、国際線のみの路線ということで、現在は通常の乗客数のわずか10%で運航しているという。貨物部門に力を入れているため、ある程度の収入は確保できているということだが、90%の需要減少は同社にとってかなり痛手だ。

 そのため、この期間限定の新サービスを投資戦略として提供することにより、経営回復を目指しており、「航空会社としては初」の試みが乗客らに歓迎されることを同社は期待している。

 また、同社のTwitterでは、安全で快適な旅のために機内の空気がHEPAエアフィルターにより浄化され、99.97%の細菌やウイルスが除去されることを伝えている。
「医療費から葬儀代まで。エミレーツ航空が期間限定の「コロナ保険」を無償提供。(アラブ首長国連邦)」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る