亡くなった人の遺品の衣類をゾンビ姿で売る女性(タイ)

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亡くなった人の遺品の衣類をゾンビ姿で売る女性(タイ)
亡くなった人の遺品の衣類をゾンビ姿で売る女性(タイ)

亡くなった人の服をゾンビ姿で販売する女性 image credit: youtube

 コロナによるパンデミックは、世界中の様々な事業に大きな打撃を与えた。多くの失業者が出たが、小さな商売で日々を凌いでいる人々の生活も葛藤の日々を強いられることになった。

 タイ北部に住むある女性も、この3年間路上で亡くなった人たちの衣類を売るという商売でなんとか毎日を過ごしてきたが、ロックダウンとなり、大打撃を受けてしまった。

 そこで女性は、オンラインでの通販に切り替えることを思い立ち、ゾンビになりきって通販のライブストリーミングを始めたところ、かなり注目され売り上げが急上昇したという。

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・死者の遺品の衣服を売る女性

 タイ北部チョンデーン地区に住むカニッサ・リンナクさん(40歳)は、死者の遺品である衣類を同地区の路上で3年間売る商売をして、生活を凌いできた。

 日々の売り上げはとても少なく、毎日なんとか家族が食べていけるのがやっとという生活を続けて来たカニッサさんだったが、コロナによりロックダウンとなり、商売はもろに打撃を受けた。

 なんとかして稼がなければならないと思い悩んだカニッサさんは、通販で遺品を販売することを思い立った。

 しかし、ただ普通にするだけでは稼ぐことなどできないだろうと思ったカニッサさんは、自身に白いファンデーションを塗ってゾンビのようなメイクを施し、ライブストリーミングで商売の宣伝を行った。

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image credit: youtube

 すると、数人しかいなかった閲覧者が5日間で最大4000人に増えるほどになったのだ。


・真夜中の通販ライブ配信のおかげで売り上げが急上昇

 カニッサさんは、午後10時~午前3時までの間、ライブ配信を行っているという。

 ネットショッピングするには最適の時間とは言えないが、カニッサさんのゾンビ姿を見たくて集まってくる人たちのおかげで、これまでにない売り上げ効果を得ているそうだ。

 普段、ネットオークションに出す服を、地元の寺院の司祭に清めてもらっているカニッサさんは、近所の貧しい人たちの手助けもしている。

 ライブストリーミングがSNSで注目されたことで、地元メディアからの取材を受け、死者の服を試着することについてどう思うか尋ねられると、カニッサさんは次のように応えている。

家族を食べさせるためにお金が必要なので、この商売に特に不快さを感じることはありません。ただ、生活していかなければならないだけです。


 ゾンビ姿が話題を呼び、これまでの売り上げをはるかに上回る収入を得ることができたことはまさに予想もしていなかったことであり、カニッサさんは喜びの声をあげている。

written by Scarlet / edited by parumo
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